アテネ大会とメダルの数も色も一緒だけど…

前回のアテネオリンピックから正式種目となった、レスリング女子のフリースタイル。

全４階級に前回も今回も１人ずつ全く同じ４人が出場して、メダルの数も色も前回と全く同じ結果になったのですが、ある意味凄いです。

同じ銀、違う輝き＝「姉妹で金」追った４年－伊調選手〔五輪・レスリング〕(時事通信) - goo ニュース
吉田、２大会連続の金メダル＝レスリング女子〔五輪・レスリング〕(時事通信) - goo ニュース
レスリング伊調馨が金 吉田とともに２連覇(共同通信) - goo ニュース
浜口が２大会連続銅メダル＝レスリング女子７２キロ級〔五輪・レスリング〕(時事通信) - goo ニュース
伊調、姉妹の集大成＝全員メダルの４選手が会見〔五輪・レスリング〕(時事通信) - goo ニュース

リンク先の記事を見てもご理解いただけるように、４つしかない階級で、日本人選手は各階級に１人だけが出場し、その全員がメダルを獲得した…それだけで褒め称えるべきではないでしょうか。
（柔道男子が、目を覆うばかりの「惨敗」ぶりでしたからねぇ…。）

確かに全員が前回大会から４年経ってもメダルの色が全く変わらなかった…この事実だけを捉えたら、「この４年間は、なんだったんだろう…」とはなりますが、無敵だった吉田 沙保里 選手は、世界大会での連勝記録が１月に「１１９」でストップしてしまうという、信じがたいことがその身に起こったわけですし、浜口 京子 選手も、今回の出場を決める大事な試合で、レフリーの判定で誰もが「誤審」と認めた不運で「負け」になった経緯があります。
伊調姉妹だって、２人で相当努力はしたはずで、姉の千春選手は、前回大会で金メダルをさらわれた選手には、オリンピックという大舞台では負けなかった…。

そう考えると、これはやっぱり凄いことではないか…と、小生個人的には感じています。

nanaponさんが、レスリングのルールに関して疑問を呈していますが、まぁここは一歩譲るとして、その「変てこな」ルールの中で試合をして、４人が全員メダルを獲得したのだから、やっぱり色々な事云々は抜きにして、ここはやっぱり健闘を称えたいですね。

とにかく…女子レスリングの選手の４人の皆さん、おめでとうございます。

ですが、どうもこの４人が４年後のロンドン大会で、三度揃って「メダルへの挑戦」が微妙になっています。

伊調馨五輪２連覇、引退示唆／レスリング(日刊スポーツ) - goo ニュース
伊調姉妹、そろって引退を表明(読売新聞) - goo ニュース

どうも、伊調姉妹が今大会で「燃え尽きた」ようで、第一線から退く可能性があるとのことです。
もし本当なら残念ですが、この２大会の頑張りを振り返ると、２人を尊重するしかなさそうですね。


とにもかくにも、競泳の北島 康介 選手も見事なら、この４選手も見事です。

胸を張って、日本へ帰ってきてくださいね。