Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

「楽しむ」という感覚

2013-06-05 21:53:21 | 高校・大学野球
東京六大学野球春季リーグ戦も、先週末が最終週。
「華の早慶戦」が行われ、早稲田大学の2連勝で幕を閉じた。
(後述するが、リーグ優勝は、明治大学で閉幕。)

私は、直の後輩のユウスケが現役のリーダー幹部として活躍している事情や、私自身の中で「理由」としている、母校のテクの基本型(すなわち、私が身体で覚えているテクの型)が、コーチを受けた慶應義塾のものであることから、慶應義塾のベンチがある三塁側の応援席で応援させていただいた。

早稲田にとっても、慶應義塾にとっても、このカードは特別なモノがあって、戦いに挑む気持ちも特別なのだろうと思う。しかしながら、今季はすでに「血の法明戦」がリーグ優勝決定戦となり、その名に相応しい死闘の末、明治大学が35回目の優勝を決めた後でもあり、不振だった両校にとっては、ともすれば「目標が何もない」中で伝統の一戦に挑むためのモチベーションの上げ方にも、苦労は少なからずあったに違いない。実は、私自身も「その一人」ではあった。

そんな中、「華の早慶戦」に出かけるにあたり、どこに焦点を当てて観戦するのか…若干苦労した。
もちろん、直の後輩のユウスケを応援する…という観点にブレがなければこんなに戸惑うことはなかったのだが、今季リーグ戦の対東京大学戦を観戦した後に、この記事をエントリーした様に、ユウスケにはやや不満を抱いている気持ちを引きずっていたのが、私自身の戸惑いを生んだことは理由の一つである。果たして「一丸」という應援指導部のスローガンに、その後部員達がどのように挑み、それが実を結んでいるのだろうか…という点でも、懐疑的な思いがあった。

6月1日、土曜日。1回戦…。

この日は、とりあえず「ユウスケの出来栄え」という観点で応援しながら試合を見ていた気がする。ユウスケは立場上、私がいた内野応援席には1回と9回にメイン台に立つことになるが、では、その2回のチャンスでずっとユウスケを凝視していたかというと、そうでもなかった気がする。これは多分、応援団という意味では高校でも3年間、大学でも4年目という事や、高校3年間でも、何か「応援部員として、光るもの」があって、見事団長という役職を射止めてもいて、「見ていて、その点では安心」という部分があるからだと感じている。なので、ユウスケには「より高いレベル」で見てしまう傾向がユウスケが2年生の時からあって、「まだまだその程度か?」と、酷かもしれないがやや冷めた見方をしている。「もっとだ、もっと!」という非常に高いレベルのものに挑み、その域に達すれば、凄い感動がやってくると信じているので、これからもその意味では頑張って欲しいし、凄く期待もしている。

話が逸れたが、元に戻して、6月2日、日曜日。2回戦…。

1回戦に敗れた事で、慶應義塾が勝ち点を奪うには、ここから1敗もせずに2勝が必要だが、私自身は、勝っても負けても今季のリーグ戦観戦は最後であった。
では、どういう観点で見ていたか…。

申し訳ないのだが、「説明できない感覚」だ。

ユウスケをとにかくがむしゃらに応援する…という感覚ではなかったし(応援は当然していたのだが、「がむしゃら」に…ということではなくて、ということ)、かといって、試合の行方に集中する、「野球観戦」に没頭…という感じでもなかった。
ただ、慶應義塾の応援席に居るのだから、應援指導部の指揮の下、何とかグランドで永遠のライバルである早稲田を倒すべく戦っている、慶應義塾の野球部の選手の後押しに「少しでもなれれば」という感覚が、一番近かった感じはする。でも、やっぱりその観点に集中していた…という感じでもなかった。こうやって書くと、非常に「投げやり」や「いい加減」な感じだが、でも、決して怠惰な感じで応援していた訳でもない。現に、「今回の遠征で、声がかすれる事はないだろう」とある意味高をくくっていたのだが、その反対に、声はかすれた。

とにかく、そんな複雑な感じで1回から9回までの試合時間を過ごしていた。

でも、1回戦は、大量リードを許した8回裏に3点を返して「反撃ムード」にもなり、一緒に観戦していたKT先輩や、K・O・Fさんや、烈さんと肩組み合いながら「若き血」を歌えたし、こちらの方が試合展開的には楽しかったはず。なのに、「説明できない感覚」で観戦していた2回戦は、7安打を放ったは良いけれど、「散発」とはこういう事を言うのか…という程、見せ場が少なかったのに、こちらの方がどちらかといえば「楽しめた」のだ。どうして完封された試合の方が楽しめたのか…うまく言葉では説明できないで、今日に至る。
しかし、自分の中では、「何かに執着しないで、観戦してみた」結果、「楽しめた」という事だけははっきりしている。畑村 洋太郎 先生の「失敗学」の数多くの著書の文中に出てくる、「ヤマ勘」に近いのかもしれない。

慶應義塾大学應援指導部の平成25年度は、およそ4割ちょっとを過ぎた。対東京大学戦と比較したら、楽しそうに味方を応援している雰囲気は感じられたし、その点では成長しているのだと思う。でも、「まだまだでしょ」というのが、率直に感じた事ではある。もう少し、砕けるところは砕けて良いのかなぁ?…とか、エール交換等の締めるところはしっかり締めるべきかなぁ?…と思うところがまだある。でも、そこに成長の余地があるわけで、残り7か月でどのような集大成を迎えるのか…楽しみにしたい。

それとは「全く別物」として、今回の私自身の遠征で、「楽しむ感覚」を「ヤマ勘」的に得られたことは、凄く収穫だった。
昨年度までなら、ミノルとシンイチをとにかく応援する…というところにこだわったが、今回得られた「知見」からすると、私の悪い癖である「肩に力が入りすぎ」な見方だったのかもしれないと、ある意味反省もした。今年度はまだユウスケが現役で、「やればできる」のは知っているからこそ、繰り返しになるが酷な見方をしてしまいがちだが、秋季は、この「楽しむ感覚」で慶應義塾を中心として、今季優勝した明治の試合(慶應義塾と直接対決でないカード)等も見てみたい気がした。

さて、今週末は、母校の、私自身も3年間を過ごした、応援指導部のステージである「臙脂の集い」が開催される。
今年は、1年生が11人も入部してくれたと聞いており、この記事をエントリーして危惧していた「部員減少化」にも歯止めがかかるかもしれない…という意味でも非常に楽しみにしている。
私が1年生の時も、同時に12人居たわけだが、人数が多いとそれだけで心強い。
「楽しむ感覚」で拝見するが、入学してまだ2か月しか経っていないで、いきなりステージに立つ1年生も、私自身の経験と重ね合わせながら応援したい。
(現在と一人称の表現が違う等の粗がたくさんあるので、内容そのままで記事自体は直したいのだが、あと4日後、今の1年生にもこの記事の様な感動を味わって欲しいな…と思っている。)

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