この季節、分葱が美味しいですよね。
子どもの頃はそんなこと感じなかった。
寄る年波ですかね(笑)
私の父は3月にこの世を去りました。
ある日突然に…
夜中に眠っている間に、心筋梗塞で息を引き取ったのです。
眠っているような安らかな顔でした。
あまりにも気持ちよさそうな顔だったので、クスッと笑えてしまうほど。
「イビキが聞こえてきそうだわぁ」なんて、思ったものです。
父が亡くなる日の夕食、母と二人でいつものように変わりなく元気に食べていたそうです。
その日の食卓に出ていた一品が分葱の酢味噌和えだったんですね。
最後になってしまった夕食で、父は分葱を食べながら「やっぱり季節のものは美味しいなぁ」と嬉しそうに話しんだそう。
父が亡くなってしばらくは、母がそのことをよく口にしていました。
まさかその夜に旅立ってしまうなんて…と。
この時期、分葱を食べるといつもそのことを思い出します。
そして私も心の中でソッと「季節のものは美味しいなぁ」と呟くのでした(笑)