雨の日にはJAZZを聴きながら

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Lars Jansson 『 Hope 』

2005年11月23日 21時03分20秒 | JAZZ
一昨日,父の直腸癌の手術が無事終わり,昨日は仕事を早々切り上げ,午後から高速を飛ばして宇都宮の病院まで見舞いに行ってきました。一番の心配事であった「開腹したら腹膜転移があって切除不能」という事態だけは免れたようで,まずはひと安心です。

病理組織の結果は1週間後には出ますが,それ次第で癌の進行度,ステージが決定され,さらには予後(生存率)がおおよそ分かるわけです。病理結果がでれば正確にわかりますが,おそらく再発せず完治する確率は40%から70%の間でしょう。希望の光がやっと見えてきました。頑固で,僕の言うことを全然聞き入れない親父ですが,まだ67歳。死ぬにはちょっと早すぎます。出来る限りサポートしていきたいと思います。

ラーシュ・ヤンソン『 Hope 』。

以前にも書いたのですが,現在の欧州ピアニストは乱暴に言い切ってしまうと,みんな<キース・ジャレット系>ではないかと思っています。キースの遺伝子を引き継ぎながらも,自らが育んだ遺伝子も継承し,彼らの国々の風土,習慣などからの環境因子も取り込み,確実に進化したキース系ジャズが欧州には増殖しています。そして,そんなキース系の超進化型ミュージシャンの最右翼がラーシュ・ヤンソンではないかと思います。昔「スウィングしなけりゃ意味が無い」なんて言葉がありましたが,今はそんなものはJazzには必要ないのです。スウィングはJazzの必要条件ではなくなったのです。ひたすら美しい旋律を奏でること,そのことこそがJazz Pianoに求められているのです。

『 Hope 』。今更紹介しなくても,みんながよく知っているアルバムですが,今の僕の痛んだ心に優しく沁み入る素敵な作品です。これ以上の美旋律はこの世に存在しないのではないかと思うほど,美麗フレーズが続きます。

このブログは,僕の個人的な好みでJazzのアルバムを紹介しているので,アルバムを訪問してくださった方々にお薦めすることは極力しないよう心掛けています。だから「お薦め盤」ではなく,いつも「愛聴盤」であります。でも,本作だけは強く「お薦め」したいと思いました。かなり有名で,ラーシュ・ヤンソンの代表作ですので,薦めるまでもなくご存知かとは思いますが,まだ聴いていない方はぜひ聴いてみて下さい。絶対,心が暖かくなり,癒されますよ。

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2 コメント

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音楽に (すずっく)
2005-11-24 09:23:06
癒しをもとめてるわけではないのですが、

音楽で、癒されるてる自分がいることも事実です。



古い日記だけど、とらばさせてね。。

私の朝一番は、GIVING RECEIVINGだったけど。。

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いつもすみません。 (クリス)
2005-11-24 21:59:59
僕の方からもTBさせてください。

すずっくさんの「Hope」の記事はすばらしいです。

自分の記事が恥ずかしいですよ。
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