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Chet Baker & Enrico Pieranunzi / Soft Journey
エンリコ・ピエラヌンツィはその長いキャリアのわりには、日本で注目されたのが遅かったため、80年代の作品の中には既に廃盤となり、入手困難な作品も多々あります。その筆頭が幻の仏レーベルIDAに吹き込まれた諸作品です。
IDAには、ソロの 『 Parisian Portrait 』 (1990),マーク・ジョンソンとデュオで羽の生えたウサギ?のジャケが印象的な 『 The Dream Before Us 』 (1990),マーク・ジョンソン,ポール・モチアンとのトリオ 『 Untold Story 』 (1993)、そしてチェット・ベイカーを加えたクインテット作品 『 Soft Journey 』 ( 1980 ) の計4作品が残されていますが、全て廃盤のうえに、IDAそのものが短命だったため流通量も極端に少なく、たまにオークションに出品されても超高額で取引される商品でした。
そんなファン垂涎の作品をペルージャに本部を置くEGEA がここにきて復刻再発してくれているのは既にエンリコ・ファンならずとも周知していると思います。まず2006年7月に 『 Untold Story 』 が、ついで2008年5月に 『 Parisian Portrait 』 が再発されました。そしてこのたび EGEA Histrical Collection の pieranunzi series 第三弾として復刻されたのは、大方の予想に反して、チェット・ベイカーとの共演盤 『 Soft Journey 』 でした。
本作はフロントにチェット・ベイカーとマウリツィオ・ジャンマルコ( ts )、リズム隊にエンリコ、リカルド・デル・フラ、ロベルト・ガトーを配した最高のメンバーで臨んだ力作です。6曲中4曲がエンリコのオリジナルで、その陰影深いエンリコの楽曲が全体の雰囲気を支配しています。10分以上に及ぶエンリコとチェット・ベイカーのデュオ≪ My Funny Valentine ≫ では、翳りと孤独を内包したチェット・ベイカーのボーカルに心酔すること必至です。何故か古色蒼然とした香りが立ち込めてくるのは不思議です。レア盤というだけで中身を伴わない作品も多いなか、本作は非常に充実した内容だと思います。
惜しむらくは、前作同様、アートワークがオリジナルではなかったことです。本作は、もともと1979年に Edizione Pan からLPで発売されました。その時ジャケットがこれ↓。
そして、これを1995年に IDA がCDで復刻した際に使用されたジャケットがこれ↓。
本来なら復刻されただけで感謝しなければならないのですが、できたらアートワークもオリジナルに忠実に復刻してもらいたかったですね。権利の問題もあるのでしょうが、体裁に異常なくらい拘りを持つ日本と、そんなことに全く拘りのないイタリアとの文化の違いもあるのでしょうね。でも、このCDは6面デジパック仕様なのですが、観音開きの内ジャケに、オリジナルLPのジャケット写真が使用しれているのが、ちょっと嬉しいかも。
と云う訳で、残るはあと一枚。マーク・ジョンソンとのデュオ『 The Dream Before Us 』だけです。楽しみだ~。
あと、チェット・ベイカーとエンリコ・ピエラヌンツィの共演盤で復刻が望まれる作品は2枚。Philology の『 The Heart of The Ballad 』と、Space Jazz trio 名義の『 Little Girl Blue 』 でしょうか。「CDである以上、いつかは再発される!」という言葉を信じて、気長に待つとしましょう。
Chet Baker & Enrico Pieranunzi / Soft Journey
エンリコ・ピエラヌンツィはその長いキャリアのわりには、日本で注目されたのが遅かったため、80年代の作品の中には既に廃盤となり、入手困難な作品も多々あります。その筆頭が幻の仏レーベルIDAに吹き込まれた諸作品です。
IDAには、ソロの 『 Parisian Portrait 』 (1990),マーク・ジョンソンとデュオで羽の生えたウサギ?のジャケが印象的な 『 The Dream Before Us 』 (1990),マーク・ジョンソン,ポール・モチアンとのトリオ 『 Untold Story 』 (1993)、そしてチェット・ベイカーを加えたクインテット作品 『 Soft Journey 』 ( 1980 ) の計4作品が残されていますが、全て廃盤のうえに、IDAそのものが短命だったため流通量も極端に少なく、たまにオークションに出品されても超高額で取引される商品でした。
そんなファン垂涎の作品をペルージャに本部を置くEGEA がここにきて復刻再発してくれているのは既にエンリコ・ファンならずとも周知していると思います。まず2006年7月に 『 Untold Story 』 が、ついで2008年5月に 『 Parisian Portrait 』 が再発されました。そしてこのたび EGEA Histrical Collection の pieranunzi series 第三弾として復刻されたのは、大方の予想に反して、チェット・ベイカーとの共演盤 『 Soft Journey 』 でした。
本作はフロントにチェット・ベイカーとマウリツィオ・ジャンマルコ( ts )、リズム隊にエンリコ、リカルド・デル・フラ、ロベルト・ガトーを配した最高のメンバーで臨んだ力作です。6曲中4曲がエンリコのオリジナルで、その陰影深いエンリコの楽曲が全体の雰囲気を支配しています。10分以上に及ぶエンリコとチェット・ベイカーのデュオ≪ My Funny Valentine ≫ では、翳りと孤独を内包したチェット・ベイカーのボーカルに心酔すること必至です。何故か古色蒼然とした香りが立ち込めてくるのは不思議です。レア盤というだけで中身を伴わない作品も多いなか、本作は非常に充実した内容だと思います。
惜しむらくは、前作同様、アートワークがオリジナルではなかったことです。本作は、もともと1979年に Edizione Pan からLPで発売されました。その時ジャケットがこれ↓。
そして、これを1995年に IDA がCDで復刻した際に使用されたジャケットがこれ↓。
本来なら復刻されただけで感謝しなければならないのですが、できたらアートワークもオリジナルに忠実に復刻してもらいたかったですね。権利の問題もあるのでしょうが、体裁に異常なくらい拘りを持つ日本と、そんなことに全く拘りのないイタリアとの文化の違いもあるのでしょうね。でも、このCDは6面デジパック仕様なのですが、観音開きの内ジャケに、オリジナルLPのジャケット写真が使用しれているのが、ちょっと嬉しいかも。
と云う訳で、残るはあと一枚。マーク・ジョンソンとのデュオ『 The Dream Before Us 』だけです。楽しみだ~。
あと、チェット・ベイカーとエンリコ・ピエラヌンツィの共演盤で復刻が望まれる作品は2枚。Philology の『 The Heart of The Ballad 』と、Space Jazz trio 名義の『 Little Girl Blue 』 でしょうか。「CDである以上、いつかは再発される!」という言葉を信じて、気長に待つとしましょう。
つい先日、HMVに待合わせの時間調整で立寄ったときに見つけて、レジまでは所有してたのですが、長蛇の列。。。待合わせ時間に間にあわないことから一旦諦めて戻したCDなんです。
まだあるかな??一両日中に行ってこなければ。(苦笑)
このCDがレジに20cmぐらい、積まれていましたよ。
販売店もこれは売れるとふんでいるから、
きっと在庫は十分確保されていると思います。
なんて、余裕かましていると、
あっという間になくなっちゃうのが輸入盤。
お気をつけください。
あ、それから、フィロロジーからのエンリコ( Space Jazz Trio)とフィル・ウッズの共演盤も
再発されました。これは内容非常に良いです。
オリジナルのCDをすでに持っているのですが、
つい、また買っちゃいました。
あ、それから、
ブログ引っ越ししました。
新ブログは、
http://jazzlab.blog67.fc2.com/
です。
今後ともよろしくお願いいたします。