一昨日のデヴィッド・ヘイゼルタインの話のついでに,もう一枚,最近の彼の愛聴盤を紹介したいと思います。ヘイゼルタインの活動は,Sharp Nine, Criss Cross, Go Jazz, そしてVenusへの自己名義のアルバム製作,One For Allでの活動,サイドメンとしての活動(これが結構多い)などがありますが,最近,Full Houseというジム・ロトンディとヘイゼルタインの双頭バンドでの活動も行っているようです。今のところnagel heyer labelから『 Champagne Taste 』というアルバム1枚しか発売になっていません。これは2002年,NYCにあるJazz Club <Smoke>でのGigを収録したものです。毎週木曜日に数週間にわたりGigが行われたようですが,その後のFull Houseとしての活動は不明です。一回きりのGigだったのか,今後もOne For Allのように定期的に集まって演るのか分かりません。
本作はヘイゼルタインがローズやB3を弾いているのが話題になったのですが,実際にはB3はスパイス的に使用されているだけで,ソロもほとんどローズを使用して弾いています。これならわざわざ本物のB3を運び込まなくてもB3シュミレーターで十分のような気もしますが。それにしてもヘイゼルタインのローズでのソロは上手くて,ジョー・サンプル顔負けです。全体に70年代のクロスオーバーを彷彿させるアレンジで,僕としては非常に気に入っていますが,好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。ロトンディが吹いているせいで,何となくCTIのフレディー・ハバード風の雰囲気があり,タイム・トリップしているかのような錯覚に陥ります。
楽曲は半分がメンバーらのオリジナルで,その他には,シダー・ウォルトンの<Afreaka>,ジョー・ヘンの<Mamacity>,EW&Fの<Reasons>,ハロルド・アレンの<Out Of This World>などで,選曲も結構おもしろいですね。個人的にはリー・モーガンの『 The Sixth Sense 』に収録されていた<Afreaka>が好き楽曲だったので,これ1曲で買いでした。
最近のNYのオルガンジャズ人気に便乗して即席で結成されたプロジェクトの感は否めませんが,70年代,80年代をクロスオーバー,フュージョンで過ごした人には,結構楽しめるアルバムではないでしょうか。
Full House 『 Champagne Taste 』2005 nagel heyer 2058
Greg Skaff (g)
Jim Rotondi (tp)
David Hazeltine (Fender Rhodes, Hammond B3)
Barak Mori (b)
Joe Strasser (ds)
本作はヘイゼルタインがローズやB3を弾いているのが話題になったのですが,実際にはB3はスパイス的に使用されているだけで,ソロもほとんどローズを使用して弾いています。これならわざわざ本物のB3を運び込まなくてもB3シュミレーターで十分のような気もしますが。それにしてもヘイゼルタインのローズでのソロは上手くて,ジョー・サンプル顔負けです。全体に70年代のクロスオーバーを彷彿させるアレンジで,僕としては非常に気に入っていますが,好き嫌いがはっきり分かれるかもしれません。ロトンディが吹いているせいで,何となくCTIのフレディー・ハバード風の雰囲気があり,タイム・トリップしているかのような錯覚に陥ります。
楽曲は半分がメンバーらのオリジナルで,その他には,シダー・ウォルトンの<Afreaka>,ジョー・ヘンの<Mamacity>,EW&Fの<Reasons>,ハロルド・アレンの<Out Of This World>などで,選曲も結構おもしろいですね。個人的にはリー・モーガンの『 The Sixth Sense 』に収録されていた<Afreaka>が好き楽曲だったので,これ1曲で買いでした。
最近のNYのオルガンジャズ人気に便乗して即席で結成されたプロジェクトの感は否めませんが,70年代,80年代をクロスオーバー,フュージョンで過ごした人には,結構楽しめるアルバムではないでしょうか。
Full House 『 Champagne Taste 』2005 nagel heyer 2058
Greg Skaff (g)
Jim Rotondi (tp)
David Hazeltine (Fender Rhodes, Hammond B3)
Barak Mori (b)
Joe Strasser (ds)
なんか書かれていたような気もしたのですが,
敢えて,チェックせずに書いてみました。
ナリーさんの記事を読んでしまうと,
なぜか本心が書けなくなりそうなので。
このアルバム,結構好きです。