みどりの森ノート

【2023.4 移転しました】アニメなどの話題やイラスト。ポケモンアニメ感想、ポケモン、動物キャラ作品など。

大きな声で アローラ

2019-12-04 | ポケモン
・・・<アニメ感想>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  「ありがとうアローラ!それぞれの旅立ち!!」
 サトシとロケット団の帰還、だけでなく
アローラの皆の旅立ちと新しい成長も見る事が出来て盛り沢山な最終回でした。
最後まで絆を感じさせてくれたロケット団。ヒドイデがコジロウ以外とも結構円滑にやっている事がここで発覚。
最初はニャースに怖がられていたミミッキュがニャースの言葉で気持ちに区切りをつける事が出来たり。
キテルグマもロケット団を「優しく」抱きしめたりカントーへ行くロケット団を最後の最後まで吹っ飛ばしてくれたり、最後まで愛情たっぷりでした。
 ロケット団がミミッキュとヒドイデを置いていくのは「キテルグマと仲良くやってるから」という
描写があるので分かるんですがサトシが手持ちをククイ博士にの所に置いていくのは説明不足な気がしないでもないです
…オーキド研究所よろしくいざとなればいつでも転送できるんだろうと思いますが。
空港でサトシとククイ、バーネット博士が抱き合って、そして挨拶が「行ってきます」だったのが3人が家族になれていたのが感じられてよかったです。息子代わりのサトシが去った後博士達は本当に本当の家族になる、というのもまた。
 ウルトラガーディアンズのライドポケモン達は単純に空を飛ぶのがっこいいと思っていたので
最後にみんなで空を飛んでサトシを見送るサプライズが嬉しかったし感動的でした。
 マオのシェイミはぜひともスカイフォルムになって旅立つところまでやってほしい、
と思っていたので最終回で拾ってくれて良かったです。ただグラシデアの花に触れたというだけでなく
母親と死別しても頑張っているマオはもうシェイミが側にいなくても大丈夫、という事なんだろうと勝手に解釈して、ここでも感動しました。
あとこれは個人的な好みなんですけど、スカイフォルムのつり眉が個人的にあまり好みでないので
つり眉じゃない個体もいる事が今回分かったのがよかったです。
 ルザミーネ一家の船出のシーンでグラジオのルガルガンがサトシのルガルガンの頭に手を置いてたのがライバルというか師弟という感じでよかった。
 一番最後のククイ・バーネット夫妻と画面のテロップ「...and your dreams」がタイプワイルドの「♪ハロー マイドリーム」とちょうど重なるタイミングで最後の最後まで感動させてくれました。

 それではサンムーンシリーズの総括。

 アニメサンムーンは今までからいい意味で異色なところが多いシリーズでした。
何もかも大らかで、アローラの人達みんなポケモンが大好きでポケモンがそこにいるのが当たり前という感じで、自然とポケモンと共に生きているという風土なのがすごく伝わってきました。
画面の中の人達がポケモン大好きでポケモンが側にいるのが当たり前という前提で見せてくるので
見ているこっちもポケモンが好きな気持ちがすごく共鳴してくる、そんな空気がとても良かったです。
 カプ神達の役割も厳かな伝説ポケモンというより身近な神様のような存在でアローラの土着の信仰に深く結びついている感じがアローラらしかったです。
カプ神との積み重ねや他地方のポケモンも含めて伝説ポケモンが結構たくさん出てきたのも大らかな路線だから…という感じで受け入れられます。
サトシが旅に出ずにアローラに居続けるのもおなじみのキャラや場所が何度も出てくるので深みが出てよかったです。
 作画や演出の面もシンプルな絵で思いっきり動かすという感じで
好みは人それぞれだと思いますが私は子供向けとしてはいい路線だったと思います。好きです。
普段はギャグアニメみたいな動かし方でも本気のポケモンバトルではすごくかっこいい作画になったりしてましたし。
 サンムーンの映画がなくて残念、という声はたくさんあがっていてそれも分かるのですが
映画をやれないから伝説ポケモンをTVシリーズで消化する事で
TVシリーズならではの何話もかけた伝説ポケモンとの積み重ねが描けたり、
ぽっと出のゲストキャラではなくTVシリーズのおなじみのキャラ達で力を合わせる展開ができたり
結果的に今までの映画よりもとても見応えのある伝説ポケモン編が見れたのがすごく良かったです。
コスモッグ編もゼラオラ編も、特にネクロズマ編がものすごく好きです。このまま映画館で上映してほしいくらい。
サンムーンの伝説ポケモン編、例えるなら綺麗な映像やゲスト芸能人に金かけた従来のポケモン映画じゃなくて
こう、東映アニメフェア3本立てのうちの1本みたいな…こう、ほどほどの規模でやるお祭り映画みたいな、そんな感じが好みでした。
 サトシとメルタンもマオとシェイミもリーリエとマギアナも、伝説ポケモンとの日常を積み重ねる事で
TVシリーズならではのストーリーを描くことができました。

 主題歌もどれもアローラのノリに合っていて好きです。特に未来コネクションのワクワク感が好きです。
岡崎体育さんは佐香さんの代打みたいな感じで来たのかもしれませんが
結果的にポケモンに合ういい主題歌をいくつも作ってくれてありがたいです。

 こんな感じでサンムーン編、個人的にはDP編と並んで今まで特に好きなシリーズとなりました。