好敵手
水の都、ボルケニオンとポケモン映画の感想を書いてきましたが、
続いて先日久しぶりに七夜の願い星ジラーチを見ました。
ジラーチが赤ちゃんのように無垢に描かれていて可愛いです。
主役のジラーチからファウンスのモブポケモンまで生き生き描かれていてこれも好きなシリーズです。
ジラーチは何でも願いを叶える設定のはずなのに映画ではただのテレポート能力になっているとか、
あんな化け物じゃなくて本物のグラードンを出して欲しかったとか、そういう不満が出るのも分かるのですが、
個人的にはその辺の不満を全体の好評価が上回っている感じ。
本物のグラードンを出してほしかったというのは私も思うのですが、
もし本物のグラードンが大暴れしてプッシュされたらジラーチや、せっかく伝説じゃないのに活躍したアブソルフライゴンボーマンダあたりのプッシュが割を食っていたかもしれない…とも思います。
(当時のグッズ等ではグラードンも普通に推されていた気がしますが。)
…もっともグラードンのアニメでの活躍を振り返るとこの後AGに登場した時は微妙な活躍で終わり
XY編の最強メガシンカでやっとそこそこな活躍(ただし30分のTVアニメ)
光輪の超魔神フーパでは大勢の伝説ポケモンの1匹として出たので印象が薄く
終盤のいいシーンでみんな空飛んでるのに1匹だけ川の中を歩かされネタ方面で目立ってしまう
(しかもこの時ゲンシカイキして炎・地面タイプになっているので余計に)
…とこの後もなかなか威厳を保てない感じなのですが。
OPの移動遊園地が組み立てられていく様子がとてもハイテクで見ててわくわくします。
どこかにこの移動遊園地の設定は載っていないんでしょうか。
マサトはTVの方では結構生意気な印象が強かったですがこの映画単品で見ると普通に健気なんですよね。
ハルカとの姉弟関係も細かく描かれているしサトシもいい兄貴分していて、
3人の(疑似)兄弟っぽさがうまく描かれていました。
自分が年を重ねたからか、以前よりもダイアンの苦悩がより感じられるようになりました。
幼馴染でずっと追いかけていたバトラーが悪に手を染めるような事をしてしまって辛くて、
それでも彼が本当に悪い人ではないと信じていたから離れずにいたのでしょう。
彼のためを思って独断でサトシ達をファウンスへ連れて行ったのでしょう。
バトラーも映画での役は悪役でしたが、自分のやりたい事のために熱くなりすぎてしまうタイプなだけなんですよね。
メタ・グラードンを目の当たりにしてサトシ達の味方になってからは一転してかっこよかったので
最終的な好感度は高いです。
ラストで彼が大地を守っていく事に決めたのは大地を司るグラードンへの敬意か償い?という意味でも
ジラーチを自分の目的のために利用してしまった償いの意味でもいいラストだと思います。(今回初めて気付いた事)
クライマックスのフライゴンとボーマンダの空中戦はものすごくかっこよくて
間違いなくフライゴンの最高の晴れ舞台だったと思います。
この映画の話をする度に触れている気がする個人的に不満な点ですが、
フライゴンがぽっと出のくせにクライマックスで美味しいとこ取り過ぎだと思うので
もうちょっと前のシーンからサトシ達に接触するとか、
実はファウンスのポケモン達のリーダーだったとか勇敢な性格だと一言説明が入るとか、、
そういう掘り下げがあってほしかったです。
空中戦が文句なくかっこいいだけに尚更…というかかっこいいからか自分以外にフライゴンに不満を言っている人を見た事がないという。
今回見ていてアブソルとどちらか1匹にした方がよかったのではないかと考えましたが
アブソルの役目はわざわいポケモンのアブソルだからこそだしあの空中戦も空が飛べてデザイン的にもボーマンダと並んで様になるフライゴンが適役なんですね…難しい。
・映画キミにきめたを観てきました。感想文を作成中です。