【ソウル時事】
北朝鮮の金桂冠第1外務次官は16日の談話で、核開発の初期段階で核放棄したリビアとは違うことを強調して「核保有国」の立場を誇示した。
6月12日の米朝首脳会談に向けた水面下の交渉で
「(北朝鮮は)核放棄ではなく核軍縮に向かっている」(北朝鮮元駐英公使の太永浩氏)
と指摘する声もある。
金桂冠氏は米朝首脳会談で最大の焦点となる非核化の手順に関し、大量破壊兵器放棄を確認した後に制裁を完全に解除した「リビア方式」を主張するボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)を非難。
その上で、「リビアを核保有国のわが国と比べること自体が愚鈍なことだ」と強調した。
また、大量破壊兵器を保有しているとして米国に攻撃されたイラクにも言及し、
「世界は、わが国が凄惨(せいさん)な末路を歩んだリビアやイラクではないことをよく知っている」
と主張した。
北朝鮮はこれまで、制裁緩和と非核化を段階的に行う案を提示、中国の支持なども取り付けてきた。
談話では「核保有国」として核保有に至らなかったリビアなどとの違いを示すことで、「リビア方式」を拒否する意味合いがあるとみられる。
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段階的な放棄ではなく、制裁緩和より先に核放棄を先行させる「リビア方式」は、ボルトン大統領補佐官が主張しているようであり、ホワイトハウスの公式見解ではないそうです。
サンダース報道官は、「リビア方式」を政権内で議論しているのを聞いたことがない、ととぼけていますが、ではこの記事は何でしょう?
「核、半年内に国外搬出を」 アメリカが北朝鮮に要求 ハフィントンポスト
半年以内の核放棄とは、明らかに「リビア方式」をトランプ大統領は要求しているわけであり、何もボルトン大統領補佐官の独断専行でもないと思う。
半年以内の核放棄などできるわけありませんが、これに応じればテロ支援国家の指定を解除すると言っています。
記事にはこうあります。
北朝鮮は12個以上の核爆弾、50キロ以上の兵器用プルトニウム、数百キロの高濃縮ウランなどを保有しているとされる。
半年内に搬出する数量については、米朝首脳会談前の実務協議で調整を進めていくという。
だらだらと誰かさんのように時間をかける気はないようです。
北朝鮮はボルトン氏への嫌悪感を隠しておらず、
「トランプ米政権が一方的な核放棄だけを強要しようとするなら、そのような対話にもはや興味を持たないだろう」
と米朝会談を再考するかもしれないと警告しています。
米朝会談が中止される可能性が出てきましたが、アメリカとしてはどちらでもいいのでしょう。
北朝鮮は、明らかに核放棄の先行を拒否しています。
何かアメリカから利益を得ようとしているようですが、そのような姑息な手は通用しません。
また北朝鮮は韓国に南北閣僚級会談を無期限に延期すると中止を一方的におくりつけていますが、だからそういった姑息な外交手腕は、トランプ政権には通用しません。
無駄です。
米朝会談が決裂すれば、軍事攻撃されるだけです。
北朝鮮は、何か米朝会談が決裂すれば、トランプ大統領の方が損をすると思い、得を得たいならば、北に有利な条件を示せと言いたいらしいですが、勘違いし過ぎです。
随分と甘い考えです。
日本もそうですが、発想がどうしてそう甘い発想になるのでしょう。
トランプ大統領は、北の非核化の実現が自分の最大の成果になると言っているはずです。
それは会談でもいいし、軍事オプションでもいい。
北の完全かつ不可逆的で検証可能な非核化と言っているはずです。
これがアメリカの最大の国益である、と。
核を持っているかもしれない、あるいは隠しているかもしれない、そういった危うい状況を容認するわけありません。
だらだらと時間をかけて段階的になどという甘い考えには付き合っていられないでしょう。
米朝戦争は、その可能性の方が高くなっているように思う。
アメリカ10年債の利回りが「3.1%」を超えてきています。
ジャンク債も上昇傾向です。
Index group::BofA Merrill Lynch US and Global High Yield Indices
「HW00,effective yield」です。
「5.8%」を超えて上昇傾向です。
JPモルガン・チェースのダイモンCEOも「長期金利4%に備えよ」と警告しています。
ここまで金利が上昇すれば、ジャンク債は暴落し、株価も下落していくでしょう。
ただ「4%」を時間の問題と見ているようです。
ブラッドムーンが起きた年は、世界が激動するという予言がありましたが、今年はそうなりそうです。
何か避けられそうにありません。
まったく腰が重くなってしまっておりますが、世界は変わっていくのでしょう。