うつを経験した人、家族など周りにうつの人がいた人は、うつという病は別人のようにしてしまうと感じていらっしゃるでしょう。
カウンセリングには、うつ病、あるいは他の気分障害と呼ばれる状況の人だけでなく、ご家族がご相談にみえることもあります。
うつ病への対処について、どうしたらいいですか?という質問には、なかなか答えにくいです。なぜならば、個人差があるため、例えば、「頑張れ」と言ってはいけないという一般的な知識も、状況によっては言ってもいいタイミングもあるのです。
また、病歴が長い人の場合は、ある程度の期間関わっていかないと見えてこないこともあります。
最近注目されている心理療法のひとつで認知行動療法は、ものの見方に注目して考え方を変えていく方法ですが、これも専門家がしっかりとサポートしていたとしても効果が上がらない場合があります。
うつは、脳が疲れている状況ですから、元々の病前性格が真面目で几帳面な人ほど、認知行動療法の課題を示した時、完璧にこなして一日も早く回復しようとする。
その結果、かえって追い詰められてしまうこともあるのです。
では、やらないほうが良いのか?
それは、違います。
今ではネットで調べれば自習できるものが数多く見つかりますが、元気な時に思考のトレーニングとして取り組まれるならお一人でされて良いのですが、うつのようにエネルギーが下がっている状況では、専門家(医師やカウンセラー)に相談していただきたいのです。
私が関わる場合は、状況に応じて、細かく書いてきてもらうのがいいのか、軽くメモしてもらうことから始めるのか、いいこと探しや、からだの声に耳を傾けてもらうのがいいのか、お会いするたびにその人に合わせた方法をお伝えしていきます。
それは、スポーツでいうところのパーソナルトレーナーと同様にカウンセラーはメンタルのパーソナルトレーナーです。
傾聴メインのカウンセリングが癒しだとすれば、そこから先の療法はトレーニングですから、一晩眠ればあら不思議?治りましたというわけにはいきません。
これは薬物療法も同様だと思います。
うつは、別人のように変えてしまうと表現しましたが、うつの状態では、一つだけの原因で起きているのではなく、複数のことが絡まり合い、とりわけ不安、怒り、悲嘆といった感情が一気に押し寄せてきて、自分でも止められなくなります。
したがってなんで怒っているの?
何が不安なの?
何が悲しいの?
と尋ねられても戸惑うことでしょう。
ただ一つ言えるのは、通常の疲労(休養取れば回復する程度)とは異なる、酷い疲労で休むことは必要なのに、強い緊張感から眠ることも難しく、ゆっくりと休むことさえも困難な状態。それが、うつの状態だと言えるでしょう。
その時の言動は、例えば急に怒り狂う、泣き出す、不安でジッとしていられないなど、時に周囲の人も巻き込み大騒動になることもあり、悪態をつくことに留まらず暴力に発展したり浪費が酷くて離婚に至ることもある程です。
このように病気は家族の生活、心身の健康も損ねることがあるため、ご家族にも関わり方を知っていただきたいのです。
支え合うことは病気の回復に不可欠ですが、病気の人を支える人が一人で抱え込んでしまうと共倒れしてしまうこともありますし、自分の考えの中だけでは客観視出来ないものです。
ちょっと一息入れてみませんか?
かきかわ統合医療相談室
カウンセリングには、うつ病、あるいは他の気分障害と呼ばれる状況の人だけでなく、ご家族がご相談にみえることもあります。
うつ病への対処について、どうしたらいいですか?という質問には、なかなか答えにくいです。なぜならば、個人差があるため、例えば、「頑張れ」と言ってはいけないという一般的な知識も、状況によっては言ってもいいタイミングもあるのです。
また、病歴が長い人の場合は、ある程度の期間関わっていかないと見えてこないこともあります。
最近注目されている心理療法のひとつで認知行動療法は、ものの見方に注目して考え方を変えていく方法ですが、これも専門家がしっかりとサポートしていたとしても効果が上がらない場合があります。
うつは、脳が疲れている状況ですから、元々の病前性格が真面目で几帳面な人ほど、認知行動療法の課題を示した時、完璧にこなして一日も早く回復しようとする。
その結果、かえって追い詰められてしまうこともあるのです。
では、やらないほうが良いのか?
それは、違います。
今ではネットで調べれば自習できるものが数多く見つかりますが、元気な時に思考のトレーニングとして取り組まれるならお一人でされて良いのですが、うつのようにエネルギーが下がっている状況では、専門家(医師やカウンセラー)に相談していただきたいのです。
私が関わる場合は、状況に応じて、細かく書いてきてもらうのがいいのか、軽くメモしてもらうことから始めるのか、いいこと探しや、からだの声に耳を傾けてもらうのがいいのか、お会いするたびにその人に合わせた方法をお伝えしていきます。
それは、スポーツでいうところのパーソナルトレーナーと同様にカウンセラーはメンタルのパーソナルトレーナーです。
傾聴メインのカウンセリングが癒しだとすれば、そこから先の療法はトレーニングですから、一晩眠ればあら不思議?治りましたというわけにはいきません。
これは薬物療法も同様だと思います。
うつは、別人のように変えてしまうと表現しましたが、うつの状態では、一つだけの原因で起きているのではなく、複数のことが絡まり合い、とりわけ不安、怒り、悲嘆といった感情が一気に押し寄せてきて、自分でも止められなくなります。
したがってなんで怒っているの?
何が不安なの?
何が悲しいの?
と尋ねられても戸惑うことでしょう。
ただ一つ言えるのは、通常の疲労(休養取れば回復する程度)とは異なる、酷い疲労で休むことは必要なのに、強い緊張感から眠ることも難しく、ゆっくりと休むことさえも困難な状態。それが、うつの状態だと言えるでしょう。
その時の言動は、例えば急に怒り狂う、泣き出す、不安でジッとしていられないなど、時に周囲の人も巻き込み大騒動になることもあり、悪態をつくことに留まらず暴力に発展したり浪費が酷くて離婚に至ることもある程です。
このように病気は家族の生活、心身の健康も損ねることがあるため、ご家族にも関わり方を知っていただきたいのです。
支え合うことは病気の回復に不可欠ですが、病気の人を支える人が一人で抱え込んでしまうと共倒れしてしまうこともありますし、自分の考えの中だけでは客観視出来ないものです。
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