自分がどうしたいのかわからない。自分に自信がありません。私には能力もないし、将来のことで不安がいっぱいです。
このように、何を、どのように、いつまでに、どうなりたいのか、すべては霧の中。自分の足元さえも見えなくなっている状態でご相談にみえることがあります。
こういった、ご相談は、思春期から中年期以降まで、年齢性別を問わず多いお悩みです。
景気低迷以降、終身雇用に期待できなくなり、確実な年収アップも見込めず、一部の専門職を除けば転職すればするほど条件が悪くなるということもあります。
私自身もまさしくそうでした。転勤に合わせて動くたびに年収が減りました。資格を取得しても、年収は上がることはなかったのが実情です。
専業主婦においては、ある時期まで専ら主婦業に就いているわけですが、ある時期から、ご主人の年収ダウン、子育てにお金がかかるなどの諸事情で、再就職を求められることがあります。
雇用する企業側としては、中途採用する場合、大抵即戦力を求めているため、これまでにほとんど勤めたことがことがない人の採用には難色を示すことが多いでしょう。
また、採用する際の面接では、志望動機や、入社後の展望について質問する中で、自己アピールを求めますが、実際に勤めてみれば、最重視されるのは周りに合わせ、場の空気を読みながら、会社の都合の良いように動くこと。自分の意見を言う場合は、あくまでも組織の雰囲気に配慮するという条件付きなのが実情だと思います。
子どものころから、論ばくすることを訓練されている欧米とは異なり、日本ではまずは相手にどう思われるかを察して行動できることが一人前になることだとされてきたところがあります。近頃では、自主性を養うことを教育現場でも求められてきていますが、教育者も親も、昔の教育法で養われてきているため、なかなか、心底馴染めないのが本音だと思います。
教育者の方々の切実な声ですが、生徒には自主性を求める反面、他の教師や保護者の前では言いたいことが言えず、苦しんでいる。あるいは、子どもからの評価が気になり苦しいとのこともお聞きします。
本当の意味で、対等でない社会の影が大勢の人の心を苦しめているのではないでしょうか?
男女平等。女性も社会参加すべきだと言いながらも、例えば、家庭においては、夫が妻に、
「欲しいものがあるならお前も遊んでないで働け」
「だが、俺が帰って来る時間には家にいろ」
「家事は、これまで通りやれ」
「俺の前で仕事の愚痴を言うな」
「お前なんて働いても大した収入にならないのだから、働いているからと言っていい気になるな」
このように制御されていることもあるでしょう。
そんな中で、こんな思考に陥ります。
“どうせ、私なんて”
“夫が不機嫌なのは私のせい”
“私さえ我慢すれば”
これは、大人になってから培われたものではなく、我々の両親、祖父母、祖先から受け継がれた考え方だとも言えます。
もっと、はっきり言えば、決して相手を尊重しないと最初から決めているのです。家庭では、“女は男より劣る”会社では、“部下は上司より劣る”などと優劣をつける人間関係です。
このような思想は、国家レベルでも起っています。
我々の祖先は、懸命に争いのない平和な世の中を望んできたはず。それなのに、今でも家庭レベルから権力争いが繰り広げられています。
将来への不安、自己否定、自信喪失などの悩みを抱える人々の裏側には必ず、力で圧倒しようとする攻撃的、威圧的、独善的な人々が存在します。
あるいは、相手によって態度を180度変えることもあります。
この問題を根本的に解決するには、“権力争いをやめる”ことが最も大切です。
今すぐ、相手にも自分にもレッテル貼りはやめましょう。どうしてもレッテルを貼りたいのならば、人に対してではなく、その言動について論じてください。論じる時は対等であることを忘れないでください。相手が子どもであっても対等です。
社会的な立場と人としての部分は分けて考えてください。
いつも、大人しく人前では押し黙り、表面的には相手に従っているように振る舞いながら恨みをためている人は、「してほしいこと」「してほしくないこと」をハッキリと伝える練習をしましょう。
「言わなくてもわかってくれるはず」という思い込みがある人は、「言わなくては伝わらない」「言ったとしても相手が受けいれるかどうかは、相手次第」という事実を受けとめることです。
逆に攻撃的、威圧的、独善的な態度をとって、不満をためている人は、自分の中にある劣等感、弱点に気付いてください。本当に解決すべき問題は自分の中にあることを認め、他者のせいにすりかえるのをやめましょう。
虚勢をはることで、あなたは何を守ろうとしているのですか? 何を失うことを怖れていますか? あなたがしていることは支配に他ならず、支配を繰り返す限り、決して心の平安は訪れません。
将来どうなるのか不安、自信がないというのは、どちらのタイプの人も抱えている悩みなのかもしれません。単に表現方法が異なるだけです。自分のせいにして、委縮するか、他者のせいにして、攻撃的になるかの違いです。
自信さえあれば、能力さえあればと今の状況を憂いているだけでは、一歩も進めません。やる前から結果を得ようとしても無理です。
給料の前借はできても、自信や能力の前借はできません。
将来が暗いから、努力しても無駄と諦めていませんか?
現状から想像する未来ではなく、思い描く未来に向けて、今の行動を見つめること。それを個人レベルで興していくことです。その精神性こそ、今、求められています。
歩みを進めれば、自分の後ろに道ができる。そして、未来の扉は次々に現れる。これを一つずつ着実に開けていくことが自信をつける唯一確実な方法です。
4月から心療時間を改定し、昼間のカウンセリングのご予約が大幅にとりやすくなりました。心理講座は、バージョンアップしまして、ご好評をいただいております。
なお、明日4月13日(日)はストレスコーピング(ストレス対処法)セミナーを山口市男女共同参画センターにて行います。若干空きがございますので、お申し込みは以下のリンクからホームページにいけますので、よろしくお願い申し上げます。
山口市宮野(グリーンヒルズ)自宅で営む緑に囲まれたカウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室
このように、何を、どのように、いつまでに、どうなりたいのか、すべては霧の中。自分の足元さえも見えなくなっている状態でご相談にみえることがあります。
こういった、ご相談は、思春期から中年期以降まで、年齢性別を問わず多いお悩みです。
景気低迷以降、終身雇用に期待できなくなり、確実な年収アップも見込めず、一部の専門職を除けば転職すればするほど条件が悪くなるということもあります。
私自身もまさしくそうでした。転勤に合わせて動くたびに年収が減りました。資格を取得しても、年収は上がることはなかったのが実情です。
専業主婦においては、ある時期まで専ら主婦業に就いているわけですが、ある時期から、ご主人の年収ダウン、子育てにお金がかかるなどの諸事情で、再就職を求められることがあります。
雇用する企業側としては、中途採用する場合、大抵即戦力を求めているため、これまでにほとんど勤めたことがことがない人の採用には難色を示すことが多いでしょう。
また、採用する際の面接では、志望動機や、入社後の展望について質問する中で、自己アピールを求めますが、実際に勤めてみれば、最重視されるのは周りに合わせ、場の空気を読みながら、会社の都合の良いように動くこと。自分の意見を言う場合は、あくまでも組織の雰囲気に配慮するという条件付きなのが実情だと思います。
子どものころから、論ばくすることを訓練されている欧米とは異なり、日本ではまずは相手にどう思われるかを察して行動できることが一人前になることだとされてきたところがあります。近頃では、自主性を養うことを教育現場でも求められてきていますが、教育者も親も、昔の教育法で養われてきているため、なかなか、心底馴染めないのが本音だと思います。
教育者の方々の切実な声ですが、生徒には自主性を求める反面、他の教師や保護者の前では言いたいことが言えず、苦しんでいる。あるいは、子どもからの評価が気になり苦しいとのこともお聞きします。
本当の意味で、対等でない社会の影が大勢の人の心を苦しめているのではないでしょうか?
男女平等。女性も社会参加すべきだと言いながらも、例えば、家庭においては、夫が妻に、
「欲しいものがあるならお前も遊んでないで働け」
「だが、俺が帰って来る時間には家にいろ」
「家事は、これまで通りやれ」
「俺の前で仕事の愚痴を言うな」
「お前なんて働いても大した収入にならないのだから、働いているからと言っていい気になるな」
このように制御されていることもあるでしょう。
そんな中で、こんな思考に陥ります。
“どうせ、私なんて”
“夫が不機嫌なのは私のせい”
“私さえ我慢すれば”
これは、大人になってから培われたものではなく、我々の両親、祖父母、祖先から受け継がれた考え方だとも言えます。
もっと、はっきり言えば、決して相手を尊重しないと最初から決めているのです。家庭では、“女は男より劣る”会社では、“部下は上司より劣る”などと優劣をつける人間関係です。
このような思想は、国家レベルでも起っています。
我々の祖先は、懸命に争いのない平和な世の中を望んできたはず。それなのに、今でも家庭レベルから権力争いが繰り広げられています。
将来への不安、自己否定、自信喪失などの悩みを抱える人々の裏側には必ず、力で圧倒しようとする攻撃的、威圧的、独善的な人々が存在します。
あるいは、相手によって態度を180度変えることもあります。
この問題を根本的に解決するには、“権力争いをやめる”ことが最も大切です。
今すぐ、相手にも自分にもレッテル貼りはやめましょう。どうしてもレッテルを貼りたいのならば、人に対してではなく、その言動について論じてください。論じる時は対等であることを忘れないでください。相手が子どもであっても対等です。
社会的な立場と人としての部分は分けて考えてください。
いつも、大人しく人前では押し黙り、表面的には相手に従っているように振る舞いながら恨みをためている人は、「してほしいこと」「してほしくないこと」をハッキリと伝える練習をしましょう。
「言わなくてもわかってくれるはず」という思い込みがある人は、「言わなくては伝わらない」「言ったとしても相手が受けいれるかどうかは、相手次第」という事実を受けとめることです。
逆に攻撃的、威圧的、独善的な態度をとって、不満をためている人は、自分の中にある劣等感、弱点に気付いてください。本当に解決すべき問題は自分の中にあることを認め、他者のせいにすりかえるのをやめましょう。
虚勢をはることで、あなたは何を守ろうとしているのですか? 何を失うことを怖れていますか? あなたがしていることは支配に他ならず、支配を繰り返す限り、決して心の平安は訪れません。
将来どうなるのか不安、自信がないというのは、どちらのタイプの人も抱えている悩みなのかもしれません。単に表現方法が異なるだけです。自分のせいにして、委縮するか、他者のせいにして、攻撃的になるかの違いです。
自信さえあれば、能力さえあればと今の状況を憂いているだけでは、一歩も進めません。やる前から結果を得ようとしても無理です。
給料の前借はできても、自信や能力の前借はできません。
将来が暗いから、努力しても無駄と諦めていませんか?
現状から想像する未来ではなく、思い描く未来に向けて、今の行動を見つめること。それを個人レベルで興していくことです。その精神性こそ、今、求められています。
歩みを進めれば、自分の後ろに道ができる。そして、未来の扉は次々に現れる。これを一つずつ着実に開けていくことが自信をつける唯一確実な方法です。
4月から心療時間を改定し、昼間のカウンセリングのご予約が大幅にとりやすくなりました。心理講座は、バージョンアップしまして、ご好評をいただいております。
なお、明日4月13日(日)はストレスコーピング(ストレス対処法)セミナーを山口市男女共同参画センターにて行います。若干空きがございますので、お申し込みは以下のリンクからホームページにいけますので、よろしくお願い申し上げます。
山口市宮野(グリーンヒルズ)自宅で営む緑に囲まれたカウンセリングルーム
かきかわ統合医療相談室