こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

人間関係のトラブルの悩み解決

2012-02-21 19:41:19 | 日記
嫌な感情から逃げない。

とても難しくて荒療治ですが、心の風邪の特効薬だと思っています。


そう・・・荒療治なので、カウンセリングに訪れるクライアントさんにはいきなり突き詰めることはありません。


人間関係で辛いことがあってどうしても何かに捉われて、そこから抜け出せない時どうしましょう?


そんな時、心に鏡を置いて自分に話しかけます。

「 その嫌な感情はどこから来たの? 」


現在、人間関係のトラブルに見舞われていて、感情の処理が出来ない時は、まずは問題そのものを棚上げして

そこに至る経過を思い出します。


お互いの関係性の中で、今回の件に限らず違和感を感じたことはなかったですか?


よく考えてみると、


「 あ~・・・やっぱりね・・・。」 という部分に気づくことがあります。


夫婦間トラブルのご相談を受ける時は、しっかりと双方のお話をお聞きした上で、

「 起きた事実は何でしょうか? 」

と尋ねます。


感情的になって心の整理がつかなくなる時というのは、起きた事実そのものには目が向いていなくて

お互いの過去への捉え方が原因になっていることが多いものです。


「 売り言葉に、買い言葉。」


いつも同じようなパターンで喧嘩になる場合は、喧嘩をする前からお互いに堅い鎧を着て、傷つかないよう装備して

相手に刺される前に刺そうとしているようなものです。


堅い鎧に包まれていれば互いの心に響かず、空しさが残ります。


「 どうせ聞いてもらえない。わかってもらえない。」

「 耳の痛いこと、不愉快なことを言われるに決まっている。」


お互いにこのような先入観があって、実は喧嘩する前から、喧嘩になりそうなことは予測出来ていて、それでも

説き伏せよう、相手に解らせよう・・・

あるいは、相手の言うことは説教に違いない・・・

と思っているため、上手くコミュニケーションがとれなくなります。


過去に積み重なった様々な不満が蓄積されて、堅く閉ざされた先入観は壁を築いているのですね。


カウンセリングは裁くこととは違います。

無理やり仲直りに導くこととも違います。

双方が、築いてしまった壁をどうしたいですか?

と問いかけ、自ら整理できるようお手伝いをします。


先入観ができる前の原点に戻ることから始まるのかもしれません。


私自身に置き換えれば、問題は夫婦喧嘩ではなく仕事関係の人間関係の悩みがありますが、セルフカウンセリングによる

解決法は、嫌な感情がわけば、相手に対する先入観を見つけ出し、手放せるかどうかを自分に問います。


嫌なこと、悲しいことを言われた時、自責の念に陥り、最後には他者を責めてしまう感情に向いてしまうこともあります。

「 これだけ私は想っているのに、謝っているのにわかってもらえない・・・。」と・・・


自分か相手かいずれかを、または両方を責めている限りは苦しさから逃れられないようです。


みんな違ってみんないいと思えるところに至ること。

見返りを求めないこと。

与えることを怖がらないこと。


北風と太陽ならば、太陽になり常に明るい方を目指す。

自分の殻に引きこもらないことですね。


さて、時には思いっきり毒を吐きだし???

カラオケでも行きたいなあ。

どなたかお誘いがないかしら?



山口市宮野の小さな自宅で営む心療カウンセリングルーム

かきかわ統合医療相談室



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