低気圧がやって来た

中途半端な雨が降ったりやんだり

雨には効率的かどうかなんて関係ない様だ

最短距離で降ってきても、天に戻るタイミングはそれそれ



街の喧騒が、揺り戻しを繰り返しながら加速度を上げていく

お互いに効率を求め求められ

今日もそれぞれの最短距離に沿って目的地へとまっしぐら




アスファルトやコンクリートの隙間からひょっこり草が顔を出す

人間の都合で並べられて立たされている樹々を見上げている

学校が無くなるのが先か、校庭から土が無くなるのが先か・・・



地球そのものとも言える土を、鉢植えや公園に閉じ込め消していく。

「不自然な物」が、自然の構成生物を差す日も近いんだろうか。

どんよりとした雲の隙間から初夏の太陽は、笑っている。

祭りの後

しとしと雨は降り続く

ウグイスの声が、鷺の声が

皆が見守ってくれている。

越えて行く険しい山があり、潜って行く様な谷があった。

昨夜も自由が不安と共鳴しては、炎を揺らし遊んでいて

やがて静かに酔い潰れ、トイレの眠りについていた。

静かに友は待ってくれていた。

冷蔵庫には1本だけの缶ビール。

自信なんてなくていい。