日々の出来事を写真と共に

身近に起こる出来事、感想を写真と共に綴ります・・・

悪習慣は断ち切りたい!!

2013-05-27 | 読書
【2013.05.27(mon)】

・中国地方が梅雨入りしました。一昨年の2011年も5/26日からと早かったのですが、このような年は異常気象になることがデータ上裏付けされているようです。心配です...

心掛け次第で、果たして人は変われるのだろうか??

・図書館でリクエストして、長~く待っていた本が漸く順番到来となり、読み終えました。


<スタンフォードの自分を変える教室/ケリー・マクゴニガル著、神崎朗子翻訳/大和書房/2012.10月刊行>

・特に日本で良く売れておりこの手の自己啓発本では異例の50万部超え。重版、重版で私が読んだのも12刷のものでした。今、閉塞感のある日本の社会を変えたい想いから多くの人々に読まれている?

・著者のケリー・マクゴニガルさん、スタンフォード大学にて、生涯教育プログラムの中で「意志力の科学」という講座を担当している心理学者です。彼女が最新の心理学や脳科学の知見を述べつつ、人間が潜在力として持っている「意志力」を引き出し、鍛えるには何をすればいいかを具体的に説いている本です。原題:The Willpower Instinct=意志の本能

・ちなみに「意志力」とは、やる力、やらない力、望む力の3つの力を駆使して目標を達成する力と定義されています。

・実際の講義の内容を書籍化したものです。10週間の講座を受講するような形で10章から構成されていて、それぞれの章ごとにまとめのポイントが付いています。←時間が無い向きには、これだけ読んでも結構役に立つかも!
公開講座ですから、実際の聴講者は小さな子供連れの主婦や、80歳を超える高齢者など様々な層からなっていて、それだけに聴講者に呼びかけている意志力の実験は至って易しくシンプル。

・従来からある精神論を説く自己啓発書ではなくて、実験に基づいた研究データから方法を探っているのが新しい試み。
まずはダメな自分を認めて許すところから始める。目的に従ってほんの些細なことから始めれば意外に大きな成果が得られることを過去の実績から把握して書かれている。

・私は今年の1月下旬に初来日した著者が、BSフジのプライムニュースに登場した時に初めて知ったのですが、どんな質問がきても澱みなく答える彼女の爽やかな弁舌、明瞭な英語の発音にしびれました。

・プライムニュースでも紹介されていた「意志力」の実験:多くある中での3つですが...

※1)Reduce your breath 4 to 6 times per minute:呼吸の回数を1分間に4~6回に減らす→呼吸をゆっくりすると、脳の前頭前皮質が活性化して自制心が発揮され、誘惑に流されるまま行動することを防ぐ。
(日本でも古来言われてきたことですが、ちゃんと理論で裏付けされているのですね!)

※2)Eat nuts instead of sweets:お菓子の代わりにナッツを食べる→血糖値が安定している方が良い選択ができる。
(USAでは肥満が社会問題にまで発展している深刻な状況下、聴講者の興味をそそる恰好の実験テーマでしょう!)

※3)Wait for 10 minutes:10分待つ→誘惑があっても、その誘惑より大事なものがあることに気付く。
(一時の衝動によって行動するなと言うことですね!)

・とにかく多くの事例が登場します。その内いくつかは当てはまりそうです。それぞれの論理は難しくとも、トライを促す実験は簡単に実行出来ることばかり。多くの人に受け入れられた理由が分かりました。

・著者は呼びかけています。本書を読みながらも鵜呑みにはしないように...それぞれの立場、生活の中で試してみて下さい...
日本の視聴者に向けた、著者の最後の提言は”attention”:”注意を払って!”でした。
 
・ところで、この試みが投資力向上にも繋がるということで、勝間和代さんがマネー誌に寄稿されていました。~脳科学の観点から見た興味深い行動の一例~一時的に湧きおこる焦燥感や、儲かる期待感がドーパミンを放出し、投資判断を狂わせ思わぬ行動に人を走らせるとか。これ、とても良く分かります。
「意志力」を高めることはあなたの投資力向上に結び付くだろう...と。
対談:勝間和代さん、著者に聞く


著者の講演を記録した動画があります。講座の内容の一端を知ることが出来ます。
ダンスやファッションが好きで、一時は大学ではなくファッションデザインの専門学校に進もうと思っていたこともあるとか。
自らの全てをコントロール出来そうなケリーさんですが、家庭内ではパートナーと衝突することも...只、それが始まった時「私たちの間には、喧嘩をするよりも大事な最終的な目標があるんだ!」と思い起こして収束するのだとか。夫婦喧嘩にも「意志力」登場!、ここらが常人とはちょっと違いますねー。

・運動も脳に良いようです。身体を鍛錬することは脳が今よりもっとエネルギーを使い働くことになるとか。
こんな本も出されています。
<自分を変えるヨガ教室>

・私にとって一つ気になる記載⇒警告!がありました。
6時間未満の睡眠は、ストレス、欲求、誘惑に負け易くなるのだとか。勿論裏付け有り。
でも、この本も夜更かししてやっと読み切りました。興味をそそられることには、どうにも抵抗出来ないんですね。

・言わずもがな睡眠不足が良いわけはないので、この本を読んだのをきっかけに悪い習慣は改めようと思います。 じゃあ何時やるか?今でしょ。
一見の価値が有る本だと思います。

I.O
コメント
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