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クリエイト速読スクールブログ
読書という行為の理想的状態を実現するための部分トレーニングと全体トレーニングをうまく織り交ぜて構成されているかが分かる
2024-11-10 「図書館という選択肢が生活の中に入り込んだことは大きな変化だと感じる」のYさんについて。
ケミカル系コンサルです。
まず、Yさんの体験レッスンスコアと入会時アンケートコピーです。
「Yさんの体験レッスンの主なスコア24/6/22」たてサッケイド23 数字ランダム20・19 漢数字一行〇→420、三→210、一155 たて一行ユニット34・45スピードチェック28・31 ロジカルテストAタイプ30/30(1分25秒)・59/60(2分56秒)イメージ記憶27/40(2分)40/40(1分30秒)初速1,161字/分・理解度A
「Yさんの体験レッスン(入会時)アンケート24/6/22」 ・「体験感想」良い緊張感と集中状態で受けられたと思う。・本を買ってある程度やっていたが、一人で取り組むには限界があると感じていた。自分のレベルに合わせて調整してもらえそうだと感じた。・「入会を決めた理由」仕事で必要なインプットが多く、効率よく学習する能力を身につけたいと思ったため。
以下は、Yさんの受講60回~80回目アンケートと、最新スコアです。
「Yさんの受講60回目アンケート24/12/1」
マイナス・全体的に停滞を感じている。ここ10回のスコアを見ると伸びているように見えるものもあるが、取り組み方もいろいろ試しているので能力が伸びているのかスコアの認識の仕方で伸びたように見えているのかは分かりづらい。序盤のトレーニングは特にそうで、さほどしっかりは見ずに先へ先へと進め、あとから割り引いているので割引のさじ加減でスコアが変動する。たて一行ユニットは最近では120くらい見ているが、「した」「せん」まで明確に見ずに次へ進めているものもそれなりにあり、適当に20くらい間引いている。「スコアなんか目安に過ぎないので負荷がかかった感覚があればよい」という考え方も大いにアリだと思っていて、今はそちらを優先して走っている。序盤はそれで割り切るので良いとしても、中盤の伸びも停滞気味でロジカルテストとイメージ記憶がなかなか伸びていかない。ロジカルテストは視野の広さと全体の同時処理とワーキングメモリが、イメージ記憶は瞬時のイメージ力と切り替えの速さが要求されていると思う。
視野の広さに関しては数字ランダムが50を超えて一段階の上昇を感じたものの、もう一、二段階は上げたいところ。これはロジカルテストだけでなくスピードチェックや倍速読書にも関連していて、一行全部を認識できるかどうかで全く変わってくるはず。全体が見えれば次は同時処理や、処理したものを記憶しておくことに集中できる。瞬時のイメージ力は音読から視読への切り替えにも関わっているのではと考えている。言葉を見て即座にそれをイメージできるか、音を介さないといけないかではスピードが異なる。現在、講師のアドバイスで倍速読書を全てC読みにしているが、イメージ記憶と倍速読書で相互に良い影響が現れてほしい。
私生活では、あまり読書に時間が割けていないことが悩みどころである。仕事が忙しくなっていることと、英語学習を優先させていることに起因している。私生活での読書は読書それ自体が目的でありつつ、逆にクリエイトの補助トレーニングにもなっているので、うまく時間をやりくりしたい。
プラス・英語の文章でも少しだけ速く読めることを実感できた。仕事でも英文を読む機会はよくあり、またプライベートの英語学習でも図書館で借りてきた語彙制限の英語の小説を読んでいる。倍速読書で先へ先へと視線を動かしいていく感覚を得たことと、視野が少しだけ広くなったことが良い影響を与えてるものと思う。まだまだ満足いくスピードではないので、前述の通りもう一、二段階視野を広げて認識能力をアップさせたい。
トレーニングに関して言えば、序盤の取り組み方全体が「負荷をかけるにはどうすればよいか」という方向性にシフトしてきた。特にサッケイドシートがその典型で、一つ一つのポイントをしっかり見て目を動かすというところから、ポイントを見ることを曖昧にして素早く見ていき数を伸ばすにシフトしてきたのを、今一度ポイントを意識する方向に戻している。この方が感覚的には疲れる気がしている。「途中でやめて帰りたくなったら正解」と思ってしっかり負荷をかけることを継続して続けていきたい。
「Yさんの受講70回目アンケート24/12/27」
マイナス・特に序盤で、最近はスピードを優先するあまりスコアが適切にとれているのかわからなくなってきた。見えたという確信があってから次を探すorページをめくるというより、「これくらいのスピードで先を見る」ということを決めてどれくらい見えたことにするかを後から決めている。割引率をどう設定するかのさじ加減でスコアが変動するので短期での成長は追いづらくなってしまった。一方で、取り組みの方法としては間違っていないと信じていて、見えているのか見えていないのかよくわからないラインを攻め続けるというのはトレーニングとしては有効であろうと感じている。ただ、やりながら「これ最後何%割り引くことにしようか」など余計なことを気にしてしまうことがノイズになるので、そこさえクリアして、「スコアがいくつかなんて最早どうでもいいことなのだ」と思うことに慣れたらもう一歩先へ進める気がする。
プラス・倍速読書が伸び悩んでいたが講師のアドバイスと、土日朝トレの効果もあり少し壁を乗り越えられたように思う。読む際に頭の中で音読してしまうことをやめられないというのが悩みで、そこが消えて視読が身につけられれば大きく読字数を伸ばせるだろうとは以前から思っていた。未だに音読の癖が抜けないものの、視読をしている状態がどういう状態かはなんとなく理解できるようになってきたかもしれない。音を消そうという意識で読んでもだめで、字を追うことを忘れて書かれていることの概念を直接イメージできればそれが視読なのだろう。長年の癖の矯正は時間が掛かるものの、どういう意識の持ち方をすればよいかがわかれば倍速読書のタイミングでも普段の読書でも実践が可能で、このまま引き続きトレーニングを重ねていきたい。
同様にして、イメージ記憶をもっとスコア上昇の余地があると思う。現在単語を見てイメージする際に間に単語の脳内音読を挟んでいるが、倍速読書で最終的に目指すべき状態を考えればここも脳内音読を挟まずに行うべきであるし、行えた方がスコアの上昇を見込めるだろう(といいつつ文脈や流れのある読書と違ってイメージ記憶でやるのは容易ではないが……)。こう考えてみると、改めてクリエイトのトレーニングが読書という行為の理想的状態を実現するための部分トレーニングと全体トレーニングをうまく織り交ぜて構成されているかが分かる。
ここまで認識→処理の流れの話であるが、視野についても20回くらい前と比較してまた若干の広がりを感じつつ、まだ大きな伸び代あるとも思う。土日朝トレで特に感じたことだが、他の100回超えの先輩からすると圧倒的に視野と認識の能力に差があると感じた。たて一行ユニットのページのめくり方や、ひと目で2ブロック~4ブロックを見ているらしいと聞いて、1プロックが全体見えるか見えないかのところにいる自分としては「にわかには信じがたいが見えるとおっしゃってるので見えるらしい」くらいのことしか言えない。自分としても最近は視野を広げることに意識を向けていて、序盤の数字ランダムやかなランダムのトレーニングに臨んでいる。「視野を広げることを意識する」ということがどういうことかが最近少しずつ分かり始めてきた。自分が見えている範囲を手で無理やりこじ開けるような、見えてない範囲をハンマーで叩き割るような、そういうイメージを持ちつつ、トレーニング時間内で疲れた感覚を持てたら正解、ということにしている。
本の1行がすべて視野に入り、脳内音読を介さずイメージできれば読字数も飛躍的に伸びるはず。A-で15,000字くらい読めたらまた今と世界が変わって見えるだろうと思っているので、そこを目指して引き続き積み重ねていく。
「Yさんの受講80回目アンケート25/1/26」
マイナス・最近仕事の繁忙期と英語のオンライン学習とが合わさってあまり本が読めていないことくらいだろう。個人的に今のボトルネックは視読の状態に慣れるということがまだ完了していないことで、気づくと頭の中で音読してしまっている。スポーツの練習と同じように、無意識的にできるようになるためにはある程度意識してやるという訓練期間と訓練量が必要で、クリエイトの倍速読書だけでなく普段からたくさん読む、そしてできれば音ではなくイメージに意識を集中して読むということが、能力的に次のステップに進むために必要なことだろう。
プラス・ついに入会時に予定していた80回に到達した。昨年4月から仕事が変わり、大企業からベンチャーへの出向、事業企画に加え、経験したことのないマーケティングにも携わることになり、テクノロジー色の強い自社サービスの理解と分野の幅広い顧客の理解を求められるというハードな環境に身を置いていた。プロフェッショナルであるということの必要条件の一つは、その業界にいる人間が当たり前に知っていることを知っているということだと思っている。マーケターとして必要なスキルセットを設定し(マーケティング戦略の立案、個別戦術の理解、顧客のプロセスや産業の理解、自社サービスの理解、etc.)関連の本を複数冊読もうと思った。クリエイトの門を叩いたのはこのあたり(24年6月末)だった。元々本を読むのは得意ではなかったが、25年2月現在で各カテゴリの本を数冊ずつ読んで必要な知識を得、実際にアウトプットの質向上に活かせている。これはクリエイトなしには不可能だったと思う。
自分の現在の活字を読む際の感覚としては、理解を落とさずに速く読む“モード”を作っているという感覚がある。長年の癖を治すのはなかなか難しく、油断するとゆっくり脳内で音読してしまう。これをぐっと矯正するように、頭の中の音読は最小限に、文章の意味をつかんでいく。これができるようになったことで一冊読み終えるスピードが上がり、本を読み切るということ自体がかなり楽になった。ただしこれ、結構疲れるので長時間は維持していられない。30分くらいが限度で後はゆっくりした読書になる。倍速読書をずっとは続けられないというようなものだ。今後は最大速度の向上と、持続時間の向上とを目標受講100回を目指していきたい。
「Yさんの受講82回目の主なスコア25/2/4」よこサッケイド130 数字ランダム58・56 漢数字一行〇→9,184、三→6,156、一→2,308 漢字二行口→594、夏→897 たて一行ユニット112・112 スピードチェック27/40(43秒)・30/40(47秒)ロジカルテストFタイプ23/27(3分)・17/25(3分)スピードボード8×812/15(3分)・10/16(3分)イメージ記憶10/40(30秒)20/40(20秒)イメージ読み76個(30秒)倍速読書『七帝柔道記』9,600字/分・理解度B「漢字二行Pが向上した。視野の中に口や夏が浮いて見える感覚があった。イメージ読みは30秒は難しいのではと思いつつ意外とどうにかなりそうだった。割と情報を落としてしまっていたが」※漢数字一行・スピードチェック・スピードボードは、前回のスコアです。
月別受講回数は、6月1回・7月16回・8月11回・9月11回・10月10回・11月10回・12月11回・2025年1月10回・2月2回の計82回です。
Yさんは、こちらのススメで第43期土日朝トレを受けています。
土日朝トレを受ける2週間ほど前、週末の1限に受けにきていたので声をかけました。すぐに受け入れた43期土日でした。
7か月で80回。コツコツを積み重ねています。途中から、自身のチカラ不足や教室の至らなさなどに、通わない理由づくりがアタマをもたげるのが人の常。
長距離ランナーはみなさん、片目をつぶってバトンを握りしめています。
Yさんさえよければ、文演をすすめます。
最終回を本番として受けてもらえれば、今後の「アウトプット」にも有用になります。
たぶん、Hさんと同じようなタイプかと思います。 真
※クリエイト速読スクールHP
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