conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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人生いろいろ

2009-11-17 00:37:00 | 日記
一昔前までは、よく「偶然に」とか「たまたま」と言う表現を使った。

近年のことだが、と言っても5,6年は経っているのだけれど、、、ある同胞の集まりで、親しく寄ってきた男が身の置き所のない現状を吐露して言うのである。

『まだ若いころに、甲種一等航海士免状を取ったのだけれど、、、』生活に流されて、まだ有効に活用していないと言うような言だった。

私は無遠慮に、「何のために取ったんだい?せっかく取ったんだから生かすべき」、「小さな会社でも良いから航海士になるべきだ」と、ノタマわったのだが、かの男はかなりのプレッシャーを受けたようで、悔しさのあまり、大発奮したのである。

そしてその挙句、国許の大きな湖のモーターボート教習の教官になったと言うことだった。

後年彼の言うには、言外に言うには、と言ってもいいのだが、『そう言ったお前はどうした?』というニューアンスがこもっていた。

すっかり安定した生活を営み、二人の息子を大学までやり、小腹も立派なほど出てきた彼は、自分の力を誇示したかったのか、謙虚さとは違う言葉の強さがあった。

しかし、運命がそのように導いた背景というものは、決して自力のみで成り立つものではない。運命が人を遣わして成さしめるのである。
だから私は言った。
「振り返って、ターニングポイントは何処だったと思う?」
一瞬だが、ハッとした瞬間が見られた。
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