conparu blog

ささやかな身の回りの日常を書き綴ります。
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ここ掘れ玉

2008-09-29 00:22:00 | 日記

彼岸を過ぎても、体を動かすと暑いなぁと感じていたら、漸く秋雨にめぐり会えて大地の冷たさを感じるようになりました。
そして、秋雨前線が本州の太平洋沿岸に停滞し、台湾近海に達した台風15号を引き込む感じで、沖縄、九州方面へと舵を切らせている。
台湾コースの台風は、そのまま大陸上陸かと思わせながら、90度近い右旋回を見せて日本列島を襲って来るのは、大陸の高気圧に押し戻されて曲がる場合や、気圧の谷の前線に誘引されて突入してくることがあるようだ。秋分の頃になると大陸の高気圧は太平洋に強く張り出し、日本列島の沖合いにある気圧の谷に誘導されて野分の季節を迎えるようになる。

かくて自然の猛威は、日本列島を恐怖に陥れる存在であるとともに、間接的に豊穣な土壌をも運んでくれる存在となっている。数万年前の古代の多摩川は現在の流れとは違って、埼玉県境の狭山台地の岸丘を洗って流れていたらしい。長い年月を経て、侵食に侵食を重ねて武蔵野台地を形成し、東京湾に至る広い扇状地の一翼を担ってきたとも言えます。

地下数メートルを掘ると、今でも大きめの玉石が続々出てくるのはその証左でしょう。富士山の火山灰は、その上に堆積したもの、と多摩の歴史本は語っています。古代多摩川が、「暴れ次郎」くらいに暴れまくっていた確証を、今から20年ほど前に、私の庭で見つけました。
当時、本下水工事の施工に伴い、雑排水の貯水槽を埋め戻しして貰ったのですが、底一面に敷き詰められた丸石を発見したのです。紛れもなく数万年前の黒い、つやつやした石でした。こう云う感動って、遺跡発掘に似ていますよね。この下に数万年の遺物が眠っている、なんてロマンじゃぁないですか。

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