馬鹿な人間は
もうわたしの地球に来てはならない
鳥は空に鳴き渡り
鳴かぬ魚は海に群れ騒ぎ
四足の獣は地を走る
魚群を見つけた時の
鴎の悦びよ
草原に憩う時の
羊の平安よ
森をそぞろ歩く時の
鹿の誇らしさよ
つまにであい
喜び鳴きあうものよ
子をなしたときの
驚きよ
小さきカタツムリは
葉の上をはい
おのれを静かに味わっている
ちよろづの
ちよろづの
ちよろづの
命よ
神は愛しているぞ
何も知らぬ闇に近き世界を
かすかなおのれの光に生きる
あふれるほどいる
小さきものよ
神は常に見ているぞ
この神の豊かな世界に
もう馬鹿な人間は来てはならない
神の創った
美しいおのれを
影の檻に閉じ込め
美しいものをやりもせず
他人から盗んだ自分ばかりを生き
嘘の中で生きることが
平気だという者は
もう地球に来てはならない
おまえたちは神の
かわいい命をみな
貪り食い
滅ぼすだろうからだ
自分の馬鹿を喜ばすだけのために
あほうになりきるとは
そういうことだ
馬鹿な人間は
シジフォスの砂の野に
向かうがよい
そこで
おのれの痛みを核として
重ねた時が
美しい悔いの珠玉となるまで
永遠を生きていくがよい
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