月の岩戸

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トリアングルム・22

2018-10-02 04:13:40 | 詩集・瑠璃の籠

なくしたものの大きさを
毛ほども感じる
ことができないか

うさぎのように
天使を食ろうて
顔を血で汚しておきながら
絶世の美女のほまれを
おれによこせというか

天使のような聖女の
位をよこせというか
あきれてものもいえぬ

あほうの女よ

永遠にみかぎる
神はおまえをみかぎる

神はもう
おまえを愛しはしない
二度と汚れた顔を見せるでない

愛の拒絶の水に染まり
なくした未来の大きさに
気付くことができるまで
神のいない
寒い夜明けの中に
住んでいるがよい



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