月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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ツィー

2013-08-03 03:43:44 | 詩集・瑠璃の籠

遠い銀河の岸辺で
わたしは
永遠を歌う
愛の木になる

もう動くことはない
永遠に
愛の微笑みをまく
透き通った
木になってゆく

愛していますよ
あなたを
すべてを
愛していますよ

ああ 
とおきところにいるひとよ
わたしはあなたのところに
ゆくことはできない
だが

いつかかならず
あなたがたは
わたしのはえている
岸辺に来なさい
あなたがたにはもう
わたしがわからない

けれどもわたしの
愛は歌っている
一本の透き通った木の
歌声に
あなたがたは
あらゆるものを乗り越えた
永遠の懐かしさを感じる

ああ
遠い銀河の岸辺で
わたしは
永遠を歌う
一本の木になる



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1 コメント

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絵の解説 (てんこ)
2013-08-03 03:46:13
メロッツォ・ダ・フォルリ、「受難のくぎ抜きを持つ天使」、15世紀イタリア、初期ルネサンス。
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