ゾスマ・３６

馬鹿は焦っている
小手先の技術を弄して
自分の罪をごまかし
誰かに押し付けようとして
必死で
言ってもせんないことを言いつのり
よけいに馬鹿にはまっている

このままでは
とてつもない罪が自分にふりかかる
神をごまかし
人類すべてを愚弄して
自分だけをよいものにしようとした
おそろしく馬鹿なものに自分がなってしまい
その膨大な罪を
全部支払わなくてはならなくなる

馬鹿はそれを恐れて
必死で誰かに取りすがり
お世辞にもならないようなことを言って
なんとかして罪を逃れようとしているのだ

あほなことをしてしまった
女ばっかり追いかけて
あらゆることをしてしまったら
女が欲しいばかりに
世界を滅ぼして
何もできずに責任から逃れた
馬鹿な阿呆になってしまった
このままでは
あまりにひどいことになる
それはいやだ
それはいやだ

いやなことをして
馬鹿な奴に押し付けてしまえ
どうにかして
無理矢理にでも
自分をかっこよくしないと
永遠に恥ずかしいものになってしまう

馬鹿はそうやって
いつまでも人に張り付いている
向こうに行けと言っても
行きはしない
とうに魂胆はばれているというのに
騙される人間などもういないというのに
五千年前に使い古されたと
同じ言い訳を
まだ繰り返している