かのじょは眠っています。死んでいるわけではありません。
主体中枢部の疲労が激しすぎ、活動不能に陥り、わたしたちが完全に保護したとたん、段階の深い眠りに落ちたのです。
魂の世界で、強い衝撃を受けた時、こういうことが起こる時はありますが、わたしたちのようなものには、非常にまれです。
この人生での負担が、大きすぎたのです。いかにわたしたちとはいえ、ひとりで地球の運命を背負うのは、無理です。
少し前まで、かのじょはわたしたちのやっていることを知覚することができましたが、今はそれもありません。今わたしたちがやっていることは、直接にはかのじょの記憶に刻まれません。
かのじょはたぶん、この人生が終わるまで、眠り続けるでしょう。またこの人生が終わっても、しばらくは低調な活動が続くでしょう。
わたしたちは、かのじょのやりたかったこと、やりのこしたことを代行しつつ、わたしたちのやりたいことをも実行してゆきます。
もう、かのじょを傷つけないでください。
あなたがたが、聞こえないところから発していたかのじょへの誹謗は、かのじょに届いていたのです。
あなたがたが、嫉妬のまなざしでかのじょを見ただけで、それはかのじょの心を刺していたのです。
そしてかのじょは疲れ果てていった。
もう二度と、かのじょを傷つけることは、しないでください。
サビク
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