月の岩戸

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カノープス・68

2022-01-11 05:16:01 | 詩集・瑠璃の籠

いい加減にせよ
いつまで嘘に張り付いているつもりなのか

おまえが今
いわおのように頼っているものは
糞のようにもろいものなのだ
冷たい試練の風が吹けば
すぐに崩れてくる

心を置き去りにして
見栄えばかりを黄金のように磨き上げ
人がうらやむような幸せを
糞で作っても
おまえは苦しいだけだ

幻の幸福を保つために
何もならぬ努力をし続け
愛を真似した嘘を叫び
神と世間をだまそうとする
あほうよ

その自分の愚かさが
しびれる矛盾の回転を呼び
おまえは永遠に苦しむ
そしてついには自分の霊を壊し
愛のない砂の荒野へと
自分を落とすのだ

もうやめよ
臭い嘘の暗黒を脱ぎ捨て
本当の自分に帰りなさい
愛に目覚め
壊れた自分の霊を慰め
そこからすべてを始めていくのだ

それが自分の生皮をはぐほどに
つらいことでも
やり抜くのだ
それができなければ
おまえは愛のない砂の荒野で
虚無のごとき地獄を永遠に味わうことになる

もうやめよ
そのまま嘘にこだわっていれば
死よりも激しい苦しみが来る
最後の判決が落ちてくる前に
すべての嘘をやめよ





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