月の岩戸

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コカブ・18

2019-12-29 05:10:17 | 詩集・瑠璃の籠

盗んできたものにかこまれて
いじましい嘘につつまれて
何が幸せなのか
本当の自分が
凍えそうになっていても
そんなものは何もしてくれない

愛の顔を盗んで
愛をだまそうとしている限り
汚い偽物であり続ける自分が
仮面の中でうずいている
そんなことに
いつまで耐えつづけるつもりなのか

意地汚い美女の仮面をはずし
本当の自分に帰りなさい
そして心のふるさとに帰り
何もかもをやり直すのだ

ふるさとには
あなたがやりもせずに放っておいた
道具が化石のように転がっている
それを洗い出し
そこからすべての勉強をやり直すのだ

苦しさの何もかもは
やらなければならなかった
人間の勉強を放っておいて
盗みばかりで自分をやってきた
そのせいなのだと
あなたはようやくわかったのだ

盗んだものはみな神に返し
やってきたことのすべてを
償っていくと誓いなさい
そして心のふるさとに帰り
勉強をやりなおすのだ





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