自分だけを守るために
人間として恥ずかしいことは
何でもできるという者は
人間ではない
獣だ
人間ではないということを
平気でするという自分を肯定するのなら
もう人間世界にいてはならない
獣の棲む
神の宮へ行け
そこでは
神が獣のために書かれた
幻想の物語がある
獣はその物語の中で
仮定された真実の太陽を元に生きている
おまえはそこに行け
そこでなら
おまえは許されるだろう
だが
虚無の角を生やした
滅亡の鹿に捕食されても
文句を言うことはできない
セックスをすることすらできず
赤ん坊のうちに
蜘蛛に食われても
無垢を塗られた魂の中で
何も感じていないことにしなければならないのだ
自分だけが助かりたいという
焦る情熱を永遠に抱いていたいものは
もう人間になることを放棄したものと
みなされる
永遠に
神が獣のために書かれる
幻想の物語の中に
生きていくがよい
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