アダフェラ・７

いつまでやっているのか
嘘をつきとおせば
それが本当になるとでも
思っているのか

嘘で作った天使の美貌で
包み隠した本当の自分が
狸のしっぽのように
おまえの背中から
にじみ出ているぞ

愛のふりをして
ご立派な愛の歌を歌いながら
洞窟のようなおまえの目が
すべてを俺によこせと
言っているぞ

あほうめ
人間の位を壊してまで
おまえは何のためにやったのか
嘘ばかりついて人を苦しめ
神を苦しめ
この世に苦悩を振りまいてきた
おまえの願いは何なのか

おまえはただ
やってきたことのすべてを
ないことにしてほしいのだ
あまりに
馬鹿なことばかりしてきた自分の
すべてを許してくれる
幻想の愛が欲しいのだ
馬鹿者め

責任逃れが
できると思うのか
やったことの責任は
すべてとらねばならない

逃げることはできない
自分だけを連れて
虚無の支配する
永遠の黎明の地平へと
去れ　馬鹿者よ

そこで冷たい砂を噛みながら
愛を裏切り続けてきた自分と
じっくり話をするがよい