なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

あいさつ回り(第202段)

2009年09月12日 14時52分03秒 | なんとなくの酒飲み
この秋に転勤することになりました。

東京支社のある銀座の職場を離れ、本社へと戻ることとなります。


10月1日の辞令なので、もう残りわずか。

オフィシャルにお誘いのある送別会の間を縫って、個人的にお世話になった飲食店を回って歩いています。


さて、何度かこのブログでも取り上げた鮨屋の「T」。

銀座にある「鮨・太一」のことでした。


たまたまある日、寄りたくなって、直前に電話したら席が空いていて、

たまたま先に来ていたお客さんが早めにひけて、

一対一となり、ご主人と話をしながらゆったりと過ごしました。


転勤になる、とご主人に告げますと、

「そうですか、寂しくなりますね・・・。残念なことに『このお客様にはずっと来てほしいなあ』という人が最近よく転勤されるんですよ・・・」

お世辞なのでしょうが、うれしい言葉です。

その後、いささか話に夢中になりすぎて食べすぎました・・・。


一時期、ネットの影響なのか、雑誌の影響なのか、どうもわがまま放題のお客さんが大勢来て辛い時期があったようです。

でも、そういう一見さんは、しょせん一見さんで、今はもう落ち着いたようでした。

「(腕は)まだまだですから、これからがんばらないと・・・」

なんのてらいもなくお鮨を握る姿を見て、つくづくいいお店に巡り合ったんだなあ、と感じておりました。


すき○ばし○郎とか、○谷なんて、おそらく一生行けないままでしょうが、

でも、そういう所に一見で行くより、こういうお店で馴染みになって、その時々の変化に気がつくような食べ方をするほうがいいんじゃないか、と、今は思うようになりました。

「転勤されてからも東京にいらっしゃることがあるんでしょう?その時はお待ちしています」

ありがたいお言葉をいただきました。


5年、10年経って、また一皮むけた職人さんになってほしいなあ・・・。

(今でも十分な力はお持ちですけど・・・)


しばしの別れを惜しんでお店を後にしました。



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