なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

鮨屋 「T」(第201段)

2009年08月14日 17時22分13秒 | なんとなくの酒飲み
以前、このブログで触れたことのある鮨屋の「T」。

久々に足を運んでみました。


実は、このブログで取り上げ、その後、何度か足を運んでみたものの、なんとなく雰囲気になじめないものを感じ、行くのをためらっておりました。

お世辞にも広いとは言えない店内に、なんとなく場違いなお客さんが声高に話していることがあったり、

なんとなくご主人がピリピリしていて、落ち着いて食事が楽しめなかったり・・・。

一見ならば、その居心地の悪さに、二度と足を運ぶことはなかったかもしれません。

それでも、最初に訪れた時の、ご主人の優しい人柄に惹かれ、また足を運んでみたのです。


どうも、原因は、以前、雑誌に紹介されたことがきっかけのようでした。

もっとも、ワタクシも雑誌の記事でこのお店を知り、通うようになった一人ではありますが、物見遊山の一見のお客さんがわんさかと訪れ、どうもご主人が望むようなお店づくりとは、違う方向に動いていたようなのです。

狭いお店なので、お店の雰囲気をこわすような振る舞いをするお客さんがいると、たちどころにお店の雰囲気は悪くなっていきます。

一時期、ご主人の表情が厳しかったのは、そんなことが原因のようでした。

今はもう落ち着いたようです。今回、ワタクシは一人でふらりと入ったのですが、先に食事を楽しんでいた何組かのお客さんは常連さんのようで、それぞれ落ち着いた感じで、ゆったりとお酒やお鮨を楽しんでおられました。


その方々が帰り、客はワタクシ一人となり、

そこで、ご主人に、ひところのピリピリした雰囲気のわけを尋ねたのでした。


ゆるりとした雰囲気の中、ご主人を独り占めし、

次々と握っては出される、おいしい鮨を食べながら、しばし楽しい時間を過ごしました。


つまみでは、出汁につけてあるウニをレンゲにのせたものが出てきたり、

握りでは、新子、

クロムツ、

アジ、

もちろん他にもいろいろ出てきたけれど、そんなのが印象に残っています。


もっとレベルの高いお店は他にもあるかも知れません。

でも、最近思うのですが、誰でも知っている高級店で、なけなしのお金を払って、一見のままで感動とともに緊張しながらお鮨を食べるよりも、コストパフォーマンスに優れた、こちらのようなお店で、

「この前と同じような感じで召し上がります?」

なんて、こちらの食べ方を覚えてくれているような、そんなお店のほうがいいな、なんて思うようになりました。


とはいえ、決してリーズナブルなお値段、とはいえませんが、ハレの日に訪れたい、そんなお店です。



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