なんとなくはじめました(つれづれなるままに)

日々のよしなしごとをそこはかとなく書きつくります。

I WILL SAY GOODBYE (第142段)

2008年08月19日 22時49分09秒 | なんとなくの音楽
久々に取り出した1枚。

ビル・エヴァンス「アイ・ウィル・セイ・グッバイ」


この時期のエヴァンス、好きです。

ワタクシの勝手な思い込みだけど、このあたりのエヴァンスって、ベースのエディ・ゴメスと別れたかったのではないか、と思っています。

エヴァンス、というと、インタープレイ、というイメージですが、このアルバムでの聴き所は、ポピュラー・ミュージックを見事にエヴァンス流のジャズにアレンジしている、という点。

ミシェル・ルグランやジョニー・マンデル、バート・バカラックの名曲を見事にアレンジしています。


つまりは、インタープレイから離れ、楽曲の良さを引き出した演奏へ、スタイルを変えようとしていたのではないか・・・、と。

エヴァンス・トリオのベース奏者としては、一番キャリアの長いエディ・ゴメスですが、この時期になり、トリオの限界を感じていたのではないか、とまことに勝手ながら感じるのであります。

(で、この後、マーク・ジョンソンやジョー・ラバーバラと出会い、さらなるトリオの高みへと向かうわけなのですが・・・)


このアルバム以前のアルバムでは、ともすれば前に出てきがちだったエディ・ゴメスも、やや抑制の効いたサポートとなっております。



すみません。あれこれと、勝手な意見を並べ立てました・・・。



でも、エヴァンスのアルバムでは、一番好きなアルバムです。


3曲目の「シースケープ(ジョニー・マンデル作曲)」、

8曲目の「ア・ハウス・イズ・ナット・ア・ホーム(バート・バカラック作曲)」、

いいですねえ・・・。


ただいま、ふと棚からCDを取り出し、しんみりとした気分で聴き入っています。





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