かなり引っ張りました白山陶器市の戦利品シリーズですが、小さくてまだ紹介しきれていない木の葉箸置き4個を入れて、今年の購入合計金額、約25,000円。
予算をオーバーしましたが、私達の生活に必要なほとんどを買い揃えてしまったことを考えれば、今後はお金もかからないことでしょう。
この機会に全部やっちゃってよかったです。
白山陶器を知ってからは有田陶器市には行かなくなってしまったな。
有田焼は、最近ニュースで売上が落ち込んでいると聞きました。
それは、私達が日常に使う普通の食器を日本で買わずに、安い外国製品で事足らせるようになって需要が減ってしまったからだとか。
有田焼きの器はベーシックで素敵だけれども考えてみれば、実家のような一軒家でお客様がたくさんくるようなおうちだったら使い勝手がいいのかもしれないけれど、現在の私達の暮らし向きにぴったりくる器ではなくなってきているのかもしれません。
そんな古きよき伝統工芸のよさもわかりたいけど、実際のところ自分のライフスタイルには合わないというジレンマが私でさえ感じられるくらいだから、器に興味のない方だったらさらにいわんやをや、でしょうね。
そうやって時代に取り残されていく産業は悲しくもありますがどこも現代のニーズをつかんでいかないとやっていけないのかもしれません。
なんだか難しいです。
ニーズといえば、白山陶器の本社ショールームでは、DMのハガキを持ってきた人に2006年にグッドデザイン賞をとった森さんデザインのファンシーカップをひとつずつ記念品にプレゼントしていました。
このファンシーカップは1969年のデザインで、デザインされた森さんはもう亡くなっていらっしゃいます。それなのに今頃の受賞。浸透するには時間がかかるのだな。
ユニバーサルデザインの走りのようなファンシーカップ。ユニバーサルデザインを突き進んでいっているような白山陶器のデザイン。
使い勝手の良さシンプルなデザインのよさを大量に安価な価格で伝えたい、っていうのはインダストリアルデザインの基本というか大事な部分のような気がします。
いいデザインは、人を豊かにするのかも。