クラブ・マナーズニュース

マナーズを巣立たれたみなさま、縁者のみなさまとつながっていたい!そんな私が月3回「0」の付く日にブログをアップします!

「英語について、あらためて感じたこと

2022年12月01日 | ためになるお話し

 11月も終わりました 今日からは12月、師走です。1日、アップが遅れたこと、お詫びいたしますごめんなさい
 ここ数年、師走に入ってからしか紅葉が盛りにならない… 妙な具合だ…と感じていましたが、今年は10月に冬のような気温になったことがあったから、なのでしょうね。ちゃんと11月の間に、町中でも紅葉が見ごろになりました クリスマスイルミネーションと紅葉が同居するのも変な感じですもの

 さて。
昨日は明るいうちにクラブマナーズ・ニュースの更新をと考えていたのですが、ブログを書いている時に急に夫からのお呼び出し。バタバタと支度をして出かけ、アップできませんでした。
 というのも・・・今日から夫が携わっている仕事の会議が始まるのに、夫の部下がコロナの濃厚接触者に 自宅療養となり、会議にも当然出席出来ない。続々と成田に到着する海外からのお客様のアテンドも出来ない
 そこで、私がピンチヒッターとなり、夕食会に出席することになりました まあ私としては、美味しいものが食べられる恩恵にあずかり、感謝すれど文句はなし
 
 昨夜、夕食をご一緒したのは「アメリカ人」「中国人」「アラブ首長国連邦人」。夫から頻繁に名前は聞くものの、まだ一度もお目にかかったことのない方々ばかりでしたが、実際にお目にかかり、多岐にわたる話題で盛り上がっていると、お国柄も含め、それぞれの方々の持ち味が見えて、本当に楽しい時間でした
 結婚前の私は、短期の交換留学や派遣、父の仕事のサポート、国際ボランティアの関係で、アメリカに行くことが多く、頻繁に耳にする英語は「アメリカ人の英語」でした。
 私自身、高校1年から通った英会話の学校も日系二世のアメリカ人が経営する学校だったので、学んだ英語も「米語」。そういうことにはあまり気づいていなかったものの、結婚後、主人の仕事の関係でお目にかかるイギリス人、オーストラリア人とお話をする度、「あなたの英語はアメリカの英語だね」と言われ、そんなに瞬時にわかるものなんだなあ・・・などと、苦笑をしたものでした
 英語は「ネイティブスピーカーから習うべし」とよく言われます。昨今、小学校や中学の英会話の授業も「アメリカ人教師」とか「カナダ人教師」等の注釈がついていることもしばしば。確かに、英語を「母国語」とする国の人から習う方が、より意味深い、ということはわかります
 でも、アメリカ人の英語とカナダ人の英語も微妙に違うし、アメリカ人とイギリス人の英語は本当に違います オーストラリア人、ニュージーランド人と話すと、大きく発音が違うことはすぐにわかる(でも、日本人が真似するような「Good day を グッ ダイ」とは発音しませんよねえ・・・)なので、同じネイティブスピーカーでも、どの国の人なのか?によって、大きく違ってくるものです。まさに、私が「あなたの英語は、アメリカ英語だ」と言われるように。

 でもね、昨夜もアメリカ人、中国人、アラブ首長国連邦人とお話ししていて思ったことは、『とにかく言語としての英語を使い、会話ができ、コミュニケーションがとれて、相手と楽しい時間が過ごせること、分かり合えることが大事』ということ 発音がどうのこうの、ネイティブがどうのこうの、の問題などは些細な事です。
 昨夜、このことを改めて痛感したのですが、私としては、この「究極の思い」に到達した大きな機会、転機がありました。それは2017年、母とギリシャ旅行をした時のこと。私は大阪まで母を迎えに行き、母の旅行の支度をして、関空からエミレーツ航空利用でアテネまで飛びました 国際的に評判の良いエミレーツに乗ることも、旅行の一つの大きな楽しみでした 
 関空からDubai行きの機内に乗り込み、私は衝撃を受けたのです。高齢の母を伴っていたため、入れ代わり立ち代わり、CAさんが声をかけに来てくださったのですが、そのCAさん達の国際性の高さ 私の認識の低さに由来もしているのですが、名札が示すCAさん達の国籍の多さにびっくり(関空ーDubai便でも、日本人CAは極わずかでした)JALに乗っていると、当たり前ですが、日本人以外のCAに会うことは滅多にありません。それは、アメリカの航空会社でも同じこと。アリタリアでは、ほぼ全員がイタリア人のCA、ルフトハンザではドイツ人。KLMではオランダ人。ところが、エミレーツでは、トランジットのDubaiのラウンジでも同じように、働いている人達は「いろいろ」で、共通語は英語。
 そして、ここからが言いたいことの1番大きな事な訳ですが・・・
英語が共通語ではあっても、インド系の人が話す英語、アラビア系の人が話す英語等々、それぞれに「独特の発音や話し方」があります。
 昔から、日本人は「カタカナ英語を話す」などと、日本人自身が揶揄することは少なくありませんでしたが、ここでは「それの何が悪い」という感覚です。「母国語じゃない言葉を、世界の共通語として話しているのです」という英語は、それぞれの国の人達が話す言葉からの訛りがあって当然。

 要するに「まるでネイティブのように英語を話せる」ということが、日本人のある意味での「あこがれ」ではあっても、それが世界共通の価値観では全くないこと。
 世界語である英語である以上、どんな言語の訛りのある英語でも、きちんと聞きとれ、理解できる耳と頭が必要だ、ということですよね 「あの人の英語は、ネイティブな英語じゃないから、(ネイティブな英語を話す)私にはわかりませんでした」では、お話にならない、という現実を、日本人はもっともっと深く、広く知る必要がある、と思ったのでした。

 でもね、やっぱり私は「まずは母国語を大事にし、美しく正しい日本語を暮らしの中から習得し、日本人としてのしっかりとしたアイデンティティを持った日本人として育つこと」が何より大事だ、と考えていることに変わりはありません ふふふ。
 こんなことを考えながらベッドに入ったら、私が19歳の時、テキサス州で開催された国際キャンプに派遣された時、フランス人、スイス人、ガボン人の仲間が毎朝、満面の笑顔で「アロー、マドキャ!アーワーユー?」と声をかけてくれていたことを急に思い出しました。「H」を発音しないフランス語の彼らの英語は、いつも「H」なし英語で、私は「マドカ」ではなく「マドキャ」と呼ばれました。あれから40数年。彼らはステキなオジサンになっているでしょうね


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