娘の子育てがいろいろと「興味深い」ので、昭和の孤軍奮闘、艱難辛苦に耐える子育てをした者としてはそれを羨まず、苦言を呈したりせず、新しいことを学び、一緒に楽しもうと思う、と今年のお年賀状に書きました
でもね、娘の話や思いを聞いていると、ちょこちょこ「???」や「!!!」があり、なかなか楽しませてもらえます 決して皮肉ではありません。
娘は娘で、子育ての大先輩である私に意見を求めたり、真剣に自分の考えや思いを伝えているのですから、私も常に真摯に向き合っています
目下の娘の悩みは、まもなく9ケ月を迎えようとしている孫が、なかなか離乳食を食べない、ということです もちろん、食べてはいるのですよ。けれど、イメージ通りに進んでいない、というか、同じ月例の子達より、かなり小食であるということ。そのすべては、多岐にわたる様々な子育てママ達のネットの書き込みを参考にしての感想のようです。
孫はとっても元気で、いつも上機嫌。よく笑うし、よく遊ぶ・・・そういう様子から、別段心配することではない、と感じています。しかし、ある意味、今まで様々なことがスムーズに進んできたからこそ、ちょっと躓いたと感じたとたん、気に病んでしまっている様子です。
インターネットという、不特定多数の人の状況が細かく見えてしまうこと・・・それが、かえって心配や不安を生む結果となっている、とも言えるように思うのです、私は 昔はね、隣近所の子どもとしか比較はできなかったですよね。でも、今は、30分ほどインターネットをするだけで、50人近い親子の情報が見えてしまう。果たして、これは助かる良いことなのか、不安を煽る迷惑なことなのか・・・
生後3か月くらいの頃だったでしょうか。娘が面白いことを言ったのです。
「もっとさあ、子育てって、ものすごく苦労が多いとか、めちゃくちゃ大変、と書いて欲しいよねえ」と。私は、この言葉に、ハテナがいーっぱい飛んでしまいました
「この子ったら、今さら何を言ってんの?」という思い。私は心の中で「子育てなんて、一難去ったらまた、一難。終わることなく、次から次へと大変なこと、大儀なこと、難しい課題等々が増えてくることが、まさに子育てでしょう???」とつぶやきました。
人ひとりをこの世に産み出したのですから、忙しいに決まっているじゃないですか 夜中の授乳しかり、寒くて(暑くて)暗い夜のオムツ替え、等々。
でもね、今のママ達は「私はうちの子と一緒に~~~をしたよ。楽しそうでしょう」という画像や感想をアップするのですよね。そういう画像や映像は楽しいものだからこそ目に留まり、目に留まるから開かれる。多くのママ達は「私はこんなに大変。髪をかきむしっているでしょう?私はもう疲れで、3日間もまともに寝られていないし、食事らしい食事も出来ていません・・・」と、目にクマが出来たような画像をアップしないですものね
今どきのご両親達がアップするのは、「休日にパパママ揃ってベビーカーで〇〇にお買い物に行き、帰りに公園のベンチで親子みんなでくつろいでいます」という画像だったり、「今日は〇〇にお散歩に出ました。途中のオシャレなカフェのテラスでラテを飲み、子どもにもミルクを飲ませました」という書き込み。そこには、家族3人の笑顔の写真や、チビチビダウンコートを着た赤ちゃんと、カフェのロゴの入った紙コップを手にしたママの笑顔の写真
確かに、こんなこのばっかり見ていたら、知らず知らずのうちに「子育ての苦労」「大変な時間」をイメージすることが出来なくなるのかもしれませんね・・・
抱いても何をしてもギャンギャン泣きが止まず、ママのほうがべそをかいている様子
オムツを外したらベタベタウンチがべーっとり。なのに、ハイハイをし出して、床はウンチだらけ
お粥をスプーンで口に運ぼうとしたら、急にテーブルに手を伸ばし、お椀がひっくり返って大わらわ
こういう写真ばかりがアップされたとしたら、もっと現実味のある子育てをイメージできるかもしれませんね
今は、多くのママ達は産休、育休で子育てをスタートされます。仕事では、「努力は報われる」ということが多いものの、育児ではそうとは限りません 天使の我が子は、時には悪魔にもなる・・・「だれか~この子を、5分だけでもどこかに連れてってくださ~い」と叫びたくなる瞬間、ありますものね。
いかがですか?目の前のみなさんのお子さん達。そんなギャングではなくなりましたが・・・常に、その時期、その時期、親にため息をつかせる「悪魔ちゃん」になりますね、ふふふ。