娘の出産予定まで、あと2週間となりました
3月末近くまで仕事をしていたこともあり、昔のような「妊婦生活」を感じさせられることもなく、ここまであっという間だったように思います
私の母は「仕事大好き人」でした。家業に携わっていたからこそ、自由にならない、自由に、好き勝手はしない、という自負心のようなものが大きかったのでしょうね。そういう母の偉さを十分に私も認識し、そういう母の姿を誇りにも思っていたので、帰省出産の私にとっては、すでに自分の家ではなくなっていた実家での臨月生活は、かえって大変でした
そんなちょっぴり苦い思い出があるので、何とか私は「娘にはそういう思いをさせたくない」という気持ちがあり、出来る限り娘からのニーズがあれば、それに応えてやるようにしています
娘の定期健診の帰り、私達は我が家の近所のパン屋さんに立ち寄りました 有名なお店で、いつも店内は混雑。お客なのだから、ゆっくりと選べば良いのですが、狭い店内を思えば、あまりあれこれ悩まずに、私は毎回、インスピレーション?ひらめき!で買うことにしています。
さすがに血のつながった娘です。同じようなことを思ったらしく、大きなおなかでもありますし、ササっと数種類のパンを選び、レジの前に並びました。
そんな時、後ろで小さな子どもの声が聞こえました。まだ「言葉」にはならない、そんな年齢の子どもです。彼女は母親と祖母と一緒のようでした。
お母さんの声、「ダメ、さわっちゃ」
すると、おばあちゃん、「仕方ないわよ、小さいんだもの」その声に続いて、お母さんの声「これを持って、これでだったらさわっても良いわよ
(と言って、トングを子どもに渡したようです・・・)」
でもね、また言葉にもならない声を発しているその子は小さく、トングを持てる大きさの手ではないでしょう むしろ、トングなんて渡したら、今度はそれを落としてしまわないか?と私は内心、ハラハラ・・・もちろん、私は見えているわけでも、その様子を凝視しているわけではないのですよ。ただ、一部始終が聞こえてくるので、そんな様子を容易に想像できたわけです。
すると、今度はまたおばあちゃんの声「そうそう、上手上手パンさん、パンさん、トントン
」
さすがに「???」と思い、思わず小さく振り返り、3人の様子を見てしまいました
ちょっとおばあさん、何が上手なんですか
あなたの孫は、売り物のパンを、小さな手に持たされたトングで、トントンと叩いているんですよ何か、誉められることをやっているわけではありません。誉めるなんてとんでもない、やってはいけないことを、しているのです。おばあちゃん、あなたはわかっているのですか
孫はかわいい、と言いますよね 私の両親も、2人の孫を、本当にかわいがってくれました。私の父なんて、それまで1度も見たこともないような満面の笑顔で、猫なで声を出して、不器用にではありましたが、私の娘と遊んでいました。厳しかった父とは、私はおもちゃで遊んだ記憶もないというのに、はっはっは
しかし、かわいい孫だからと言って、何でもかんでも許して良い、ということではないはず、です。子どもは「社会人の卵」です。幼い、無垢な幼い子どもだからこそ、日々の家族との暮らしの中で、様々なことを学び、物事の善悪を自然に会得していくもの。
あと2週間で「おばあちゃん」になる私ですが、おばあちゃんになっても、私は息子や娘を育てた時の道徳や社会のマナーにはすこぶる厳しいおばあちゃんでいたいです まどか先生が、教室で教え子ちゃん達に、ピシリと間違いを正すように、孫にも接したいです
あの子・・・きっと、次にパン屋さんに行った時には、おばあちゃんとの時間で「学習したこと」から、間違いなくトングを持ちたがり、誉めてもらった通り、今度もパンをトントンするのだと思います・・・間違った学習をも、まっすぐに習得してしまう幼い子ども。世の中の甘やかしが過ぎる祖父母は、そのことを学習しなければなりませんよね・・・