nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

言葉で奏でる音楽

2012-06-01 | Diary
先月5/22、鎌倉の自宅にて音楽評論家:吉田秀和氏がお亡くなりになられました。享年98才。

今日まで氏の著書を何冊か読ませていただきましたが、「言葉で奏でる音楽」と評されるだけあり、
実に明瞭でわかりやすい丁寧な言葉で述べられ、そして時には鋭い評論もされています。

その一例として・・・

「骨董、ひびが入ってる」「比類のない鍵盤上の魔術師」(ピアニスト:ウラジーミル・ホロビッツ)

「西洋の音楽の歴史はじまって以来、もう二度と出てこないだろう」(指揮者:ヘルベルト・フォン・カラヤン)

「宇宙的なハーモニーのやさしさに満ちた気高さと美しさ」(指揮者:ギュンター・ヴァント)

「この世ならぬ世界からの呼びかけ」(ピアニスト:スビャトスラフ・リヒテル)

「世界でいちばん優雅な指揮者」(指揮者:カルロス・クライバー)

「天才の純潔とでも呼ぶほかない」(ピアニスト:グレン・グールド)

「世界中いたるところで求められ、愛されている第一級の指揮者」(指揮者:小澤征爾)

「『快刀乱麻を断つ』演奏」「妖精の足どりのような軽快さ、あるいはやさしさ」(ピアニスト:マウリツィオ・ポリーニ)


追伸:戦後、日本の音楽教育に大きく貢献された氏の御冥福を心より御祈念いたします。

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