nachtmusik

♪andante...im tempo...rondo...adagio♫

写真と動画

2010-07-01 | Sports
ベスト8も出揃いワールドカップはこれから一番面白いと言われる準々決勝トーナメントへ突入していきます。
でもある意味、日本代表が去った事でひとつのワールドカップが終わった感も否めないのは私だけでしょうか...

昨日はワールドカップにおける日本代表の戦いぶりを写真と映像で振り返りました。
そこであらためて感じたのは同じ場面でも『写真』と『映像(動画)』では受けとる印象がまるっきり
違うということです。

Webで調べてみると...
「写真(スチール)=動きのない写真。ある一瞬を撮影したもの。静止画」
「映像(動画)=動いている画像」

決勝トーナメント『日本 vs パラグアイ』の映像はTVで何度も放映されているのでもういちど観ました。
またWebにUpされている写真もたくさん観ました。

人によって感じ方はそれぞれでしょうが、私は映像よりも写真の方に感動を憶えました。
映像と違って写真は絶え間なく流れ行く時間の一瞬を捉えたものです。
そこには音は無く、被写体はただ止まっているだけです。
でもだからこそ、そこから浮かび上がってくるメッセージは無限大なのではないでしょうか...
それは絵画にも言えることだと思います。

もちろん映像(動画)には音も入っていて生の実況をそのまま伝えるリアリティさがあり
サッカーのような動きのあるスポーツには映像(動画)は絶対不可欠です。
その点、写真だけでは全体的な流れや臨場感を把握するのは確かに困難なので、まず前提として
映像(動画)を観たうえで写真を観るのがベストです。
そうすれば映像(動画)とは別の感動が写真から感じられるのではないでしょうか。

『日本 vs パラグアイ』PK戦終了後、真っ先に思い出したのが、あの1994年アメリカ大会決勝戦の
『ブラジル vs イタリア』です。あの試合も90分間、そして延長戦でも決着がつかずPK戦へ...

PKを外してしまいブラジルの優勝が決まった瞬間、下を向くイタリア代表ロベルト・バッジョの姿を捉えた
1枚の写真...この瞬間のバッジョの心境すべてをこの写真は表現しているのではないでしょうか...



『これまでの数多あるスポーツに関する写真の中でも最も美しく、最も儚い写真である』
                          -この写真に対して評する声-



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