正しいのかどうかわからないが、私は自分の性的役割を引き受けてこなかった。
つまり私は、成人男性の役割を拒否していたのだ。
もっと有り体に言えば、私が一番楽しかった頃の思い出。
二、三歳の頃、田舎でお母さんとおばさんと、遊んでくれる近所のお兄さんとお姉さんと過ごした日々。
それが私のゴールデンタイムだったのだ。
ゴールデンタイムというものは、いつまでも心に残る。
私は54歳の今、未だに射精できる二、三歳の頭でいたのだ。
それじゃあ、セックス盛りの女性が近づいてきてもそれは拒否する。
だから中学校一年の時に、小学校からの同級生たちが、急に色気づいても拒否するだけだ。
私が求めていたのは、遊んでくれる近所のお姉さん。
もう私が精通して出会う女の人が初潮を迎えても、私にとっては遊んでくれるお姉さんを求めていたのだ。
弟体質の男にとって、あまり喜ばしくないのは妹タイプの女性。
それはどうでもいいのだが。
さて、高校時代一回だけ女性に告白されそうになったときがあった。
女の子の群れに囲まれていたのも怖かったが、まだ私は自分がセックス盛りの男性である役割を受け入れていなかった。
だから怖くなって、告白も聞かずに逃げた。
向こうにとってははなはだ不面目なことであろう。
私の答えは、私は君のことをあまりよく知らない。だから友達から始めよう。
それがあのときから今に至るまでの私の答えだ。
気が済んだかな?
それはさておき、なんかこの文章を書いたらほっとした。
憑き物が落ちた気分だ。
いや、肩の荷が下りた。本当に。
性的役割を引き受けたからだけではあるまい。
またИКМТがオカルトティックなことを言っていると思うが、向こうにしてみれば、念が残るであろうし、私も念が残る。
私的に念は晴れたが、向こうは晴れたかどうかわからない。
話は変わるが、もう向こうは忘れてしまったと思うが、念の世界では君の念は私の答えを求めていたのだろうと思う。
逃げてしまってごめんなさい。