☆GREEN HEART☆

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伊坂幸太郎さん『重力ピエロ』読!

2006-08-21 | ■あ行の作家
逆に、疑われないのが不思議でした。

伊坂幸太郎さん『重力ピエロ』とは
泉水と春。
父と母。
仲むつまじい家族には、過去があったーー
町で連続するほうか事件。
規則性を見出した「落書き消し業者」弟、春。
共に調査を始めた「遺伝子技術会社に勤める兄」、泉水。
病室で謎解きを始めた父。
ー放火とグラフィックアートと遺伝子。
足してでてきた答え。
連続放火事件の、真実とはーー


どんな人が読んでも、結構いけると思います!
本を読まない人も、ミステリ好きも、児童書好きも。
いろんな要素がいりまじっていて、読みやすくおもしろかったです!
特に児童書好きには思わぬ穴場(?)です。
兄と弟の会話に悶えましょう(すみませんすみません)


輝き。
正当性。
理論づけされた、嫌悪。

夜の静けさ。
夜の動き。
闇に潜む陰。

肩を並べて歩きたいわけではなく、
その背中を見て、共に進みたい。


兄と弟が可愛すぎです。
そして、なにより父が好きです。
なんて素敵な方なのだろう・・!
過去の伊坂作品「お気に入りの登場人物」もたくさんでてきて、
うれしかったです・・!
探偵・・!もっと活躍の場を!

個人的に、章だてが多いのが好きです。
本書は500ページ未満でありながら、
58の題がつけられていたので、とても楽しめました!
できれば、53章にしていただければ、なお・・!(凝りすぎ?)

ファンの方では、この作品だけはいまいち・・という方もいるようです。
たしかに、大衆受けした理由は、分かる気がしますが。。。
一言で言うと、「トリビアの○」(意味不明ですが私には一番しっくりくる)
とか言っても、私は大好きです。

唯一不満だとすれば、
別に最後あそこまで犯人の謎解きをやらなくてもよかったような?
次につながるのかしら。
結構あいまいに終わらせる作家さんになれていた私には、驚きでした!

伊坂作品は、どの作品を読んでもおもしろいので、驚きです。
偉そうにいってますが、伊坂作品3作めです。。おぉぅ。
文庫、残すはギャングだ!早く他作品も文庫化してください。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。 (苗坊)
2006-08-21 10:32:24
ファンの中ではいまいちなんですか?

私はカナリ好きですけどね・・・。

伊坂さんって、男の兄弟を書くのが上手いですよね。

泉と春は素敵な関係だなぁと思いました。

両親も素敵ですよね。

私も・・ (ことは)
2006-08-22 00:06:09
>苗坊さん



私もかなり好きです!!

なんか、読んだ友人に

「一般的には売れて人気でたきっかけの本だけど、ファンの中では人気ないよ。」

って言われてから読んだのです。

ということで、あの記事の言葉になるわけですが、

ところがどっこいで、おもしろかった・・というか、本当に伊坂作品はハズレなしですごい・・。



もう、この家族に惚れてしまいました。

なんですかね!お父さんもお母さんも素敵過ぎですよね!!
Unknown (ろっく)
2006-08-23 22:37:28
>個人的に、章だてが多いのが好きです。



このおかげで読みやすくなっていますね。



この家族の会話は読んでいて楽しかったです。

特に父親と兄弟の会話は、照れ隠しのためなのかホンキかそうでないのかのラインでサラリと流れていきます。

このテンポが心地よかったです。

Unknown (ことは)
2006-08-24 23:39:14
>ろっくさん



コメント&TBありがとうございます!



章立て多かったので、ホント読みやすかったです。次々と話が進んでいきましたし。



この本は、なんといっても「会話」が楽しかったです!

ろっくさんの仰るとおり、本当にテンポよく、ポンポンポンっと会話が続いておもしろかった・・。

あとは文庫陽気なギャングしか残ってないので、しばらく伊坂作品はオアズケなので寂しいです・・。