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発売日に読んだのですがすっかり忘れてました。ホントに感想。
恩田陸さん『黒と茶の幻想』とは
華麗にして「美しい謎」
――目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。
学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた「過去」の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか……?
すっかり忘れていたので、楽しめました。
やはり、大好きな一冊でした。
同作者『ネバーランド』の大人版だと勝手に思ってます。
結婚してお互い妻(夫)も子どももいる、昔の友人。
未知の世界。Y島。
美しい謎。
過去。
誰しも過去に何らかの「異物」を抱えている。
月日がたち、触れる必要も、非難される必要もない。
しかし、その過去から逃れることができない。
触ったら最後、すべてがあふれ出してしまう。
ーーそれゆえに過去は美しい。
全部で四章。一章ごとに登場人物の名がつけられ、
その人物が基本の語りになります。
何年も前、一回目に読んだときも考えたことで。
「なぜ、最終章が節子なんだろう」
今回もやはりその疑問が湧いてきました。
利枝子、彰彦、蒔生ときて、なぜ最後に、最も関係のなさそうな節子がラストを飾るのか。もり下がるのではないか。と。
しかし、やはり最後には「ラストは節子だよな」と納得してしまいました。
彰彦が好きです。(節子とのやりとりも好きです)
蒔生は「もー;」という感じ(笑)
節子は最終章でちょっぴり寒気がしました。実はこの人が一番なんでも「見えて」るんじゃないかと思い。
利江子は聡明な人だなと。
初めての恩田本にはお勧めしません。(とてもおもしろいですが)
この作品は、『三月は深き紅の淵を』『麦の海に沈む果実』などと関連のある作品ですが、とりあえず、『麦の海~』を読んでから読むことをお勧めします!
恩田陸さん『黒と茶の幻想』とは
華麗にして「美しい謎」
――目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。
学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた「過去」の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか……?
すっかり忘れていたので、楽しめました。
やはり、大好きな一冊でした。
同作者『ネバーランド』の大人版だと勝手に思ってます。
結婚してお互い妻(夫)も子どももいる、昔の友人。
未知の世界。Y島。
美しい謎。
過去。
誰しも過去に何らかの「異物」を抱えている。
月日がたち、触れる必要も、非難される必要もない。
しかし、その過去から逃れることができない。
触ったら最後、すべてがあふれ出してしまう。
ーーそれゆえに過去は美しい。
全部で四章。一章ごとに登場人物の名がつけられ、
その人物が基本の語りになります。
何年も前、一回目に読んだときも考えたことで。
「なぜ、最終章が節子なんだろう」
今回もやはりその疑問が湧いてきました。
利枝子、彰彦、蒔生ときて、なぜ最後に、最も関係のなさそうな節子がラストを飾るのか。もり下がるのではないか。と。
しかし、やはり最後には「ラストは節子だよな」と納得してしまいました。
彰彦が好きです。(節子とのやりとりも好きです)
蒔生は「もー;」という感じ(笑)
節子は最終章でちょっぴり寒気がしました。実はこの人が一番なんでも「見えて」るんじゃないかと思い。
利江子は聡明な人だなと。
初めての恩田本にはお勧めしません。(とてもおもしろいですが)
この作品は、『三月は深き紅の淵を』『麦の海に沈む果実』などと関連のある作品ですが、とりあえず、『麦の海~』を読んでから読むことをお勧めします!
確かに恩田本の最初の本としてはふさわしくはないですよね^^;
「麦の海に沈む果実」とつながっているって、読んでから気づいたんです。
鈍いですよねぇ。
再読したいです。
コメント&TBありがとうございます!
やっ実は私も、初めて読んだときはつながってるって気がつかなくて。。
読み終わってからも気がつかず、他の方の感想を読んで、やっと気がつきました。。。
鈍すぎでした;
一度、時間軸にそってじっくり再読してみたい一冊です。
この作品、恩田さんらしいというか何というか、雰囲気で読ませる作品…という印象でした。それがとてもよかったです。
>旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか……?
まさにこれ!
何だかキレイな文章だな~と思ったのでした。
わっ!お越しいただきありがとうございます!
雰囲気。まさに!です。
あの迷子になりそうな、でも美しい森。
大きな事件はないのに、その空気に飲み込まれていくような、素敵な雰囲気をかもしだしているなぁ~なんて思いました!
記事読み返して思ったのですが、
私、ここでも「節子」がどうとか悩んでますね(笑)本当に謎を解決してくださった、そらさんに感謝です!
またお邪魔させてくださいーそれでは
なるほど、確かにそんな感じもしますね。
>やはり最後には「ラストは節子だよな」と納得してしまいました。
最後に節子を持ってくるのが上手いですね。
私は彼女のバランス感覚が好きでした。
コメントありがとうございます!
>ネバーランド
こんなこと書いてたんですね;私。
なんとなく、いろんな過去を吐露していく感じが似てるな~と思ったんだと思います;
>節子
本当に、最後「節子」っというのが、ミソのような気がしました。
なるほど・・バランス感覚。おもしろいです。確かに節子は全体的に・・・。
それでは。TBありがとうございました!