☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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宮部みゆきさん『震える岩~霊験お初捕物控』読破。

2006-03-17 | ■は・ま・や行の作家
お芝居を見に行きたい!! 

宮部みゆきさん『震える岩~霊験お初捕物控』とは
ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」のお初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男(やさおとこ)の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に100年前に起きた赤穂浪士討ち入りが…。

と、今回はアマゾンの解説のままで失礼します。
この本一冊が、歌舞伎の舞台になっていました。
特に最終章では、ホントに芝居を見てるかのような感覚に襲われました。
舞台があって、観客がいて。拍手喝さい。その中に自分もいるような感じ。おもしろかった!

赤穂事件を取り扱っています。
まず、前座として死人憑きという奇妙な事件が起こる。そして、主人公お初が登場し、浅野内匠頭切腹の場にある岩に関する怪事件が登場。最終的にさまざまな事件のピースを集めて、赤穂事件の真相究明へと続いていく。全然関係ないようなことから、どんどんつながっていって、最後まで無理なく事件がリンクしていて驚きました。すごい。
思い返すと、事件自体は悲しい話なのかもと思います。。
でも、嫌な感じが全くしなかった。『淋しい狩人』のときも同じ感想をもちましたが、悲しい話なのになぜかふんわり微笑んで終わる感じ。不思議です。あぁ、でも子どもが犠牲になったのは、やっぱり悲しかったなぁ。。

宮部作品を読む友人の中で「時代物だけはダメ!」って人と「時代物の方が好き!」っという人と、完全に分かれてました。時代物がダメな友人曰く「とりあえず裏表紙の作品解説読んだだけで嫌になっちゃう人は、やめた方が無難。」(笑)
ちなみに。。私は時代物の方が断然好き。というか、宮部さんはこっちの方に専念していただきたい(笑)といってもまだ時代物一冊目だから偉そうなことはいえませんが・・・。でも、とりあえず『レベル7』を購入済みなので、それ終わったら続編に手を出そう。でも、『ぼんくら』も『あかんべえ』も『R.P.G』も気になる。『模倣犯』も気になる。『ブレイブ・ストーリー』はまだ文庫化してないしなぁ。。2・26事件を取り扱ってるという『蒲生邸事件』も・・。宮部作品に手を出す前に恐れていたことが、起こりつつあります・・。(作品数の多い作家にはまると大変だろうなぁというもの)

読んでてNHKの「コメディお江戸でござる」を思い出しました・・。懐かしいな。杉浦日向子先生が大好きでした。うぅ。また再開してほしいなぁ。
しかし、長くなりましたな・・。何かの間違いで、ここまで読んでくれた方!ありがとうございました。


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4 コメント

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私も (るー)
2006-03-20 01:06:48
時代物のほうが好きですね。宮部さん。

また現代ものとは風情が違ってて。

深川育ちの面目躍如って感じ(笑)



あ、そういえば「お初シリーズ」の第一話って、「かまいたち」の中に中篇として収録されてた気がしますけど・・・。記憶違いだったらすんま村。

そちらは読まれました?





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かまいたち (ことは)
2006-03-20 02:38:00
時代物、いいです・・!

なんとなくほっこりした感じがあるのと、江戸の風情、事件そのものが歴史ががってる所etc・・・。

紹介してもらわなければ、読まなかったかも・・。

ご紹介感謝です。ありがとうございました!



「かまいたち」、未読です。

昔「かまいたち」関係の怪談を聞いたことがあって、あまりに怖くて・・・。

でも、もしそうなら(お初第一話収録)、そんなに怖くはなさそうでよかったです・・。

気になる・・。さっそく明日本屋に確かめに・・。
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たしか (るー)
2006-03-20 12:09:50
宮部さんの「かまいたち」は辻斬りの話です。思い出した。妖怪とか怪談がらみじゃなかった気が・・・。



中編4本が「かまいたち」に収録されていて、その中の二つがお初がらみでした。

というわけで~。
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むむむ・・。 (ことは)
2006-03-20 22:37:26
今日ホントに本屋行ってみてきたのですが、「かまいたち」は置いてませんでした・・・。

辻斬りですか・・。それなら大丈夫そうです。(大丈夫ってのも我ながらどうかと思いますが笑)



怖そうではない&お初が登場しているなら見なければ・・・!積本消化後、さっそく・・!情報ありがとうございました!
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