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☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
はじめましての方は「自己紹介」をどうぞ!

米澤穂信さん『春期限定いちごタルト事件』読!

2006-08-17 | ■は・ま・や行の作家
Qなぜ、彼女は春期限定のいちごタルトを、最終日まで買いに行かなかったのか?
A混んでるのがいやだったから???

米澤穂信さん『春期限定いちごタルト事件』とは
小嶋くんと小佐内さん。
ともに、高校デビューならぬ、「小市民デビュー」を果たすことを誓い合った仲。
そんな二人の前に、数々の謎が現れる。
消えたポシェット。二枚の謎の絵。
テスト中に割れたガラス瓶。おいしいココアの作り方・・・・・。
なんてことはない、謎たち。
しかし、その謎たちには小鳩くんの「小市民」生活を阻む危険性が!
二人の過去とは?小市民デビューの真実とは?
果たして二人は、無事小市民となることが出来るのだろうか。


設定は。
小学生かな、と思ったんですが。
こうこうせい・・・って、そんなばかな(笑)
全体的にとてもかわいらしかったです!
お菓子がたくさん出てきます。
小佐内さんのお菓子を手に入れたときの、かわいらしい様子で、
お菓子の魅力が、ぐぐっと引き出されて、あまーい匂いが漂っていました!
私も「春期限定いちごタルト」食べたい!



消えたポシェット。割れたビンの謎。
うずく探偵魂。
盗まれた春期限定いちごタルト。
燃え上がる闘魂。
「小市民を目指す」ということは、本来の彼らは・・・。


しかし、私にはどうしても最終日まで買いに行かなかった理由がわかりません。
最後の一個だったんですよ?!
もしかしたら、盗まれるとか関係なしに売り切れになっちゃってたかもなのに。
私なら、最終日の一日前に行くなぁ。


健吾が大好きです。情に厚いのに、大雑把な人好きです。
健吾のお姉さんも好きです。
「For your eyes only」の終わり方が、微妙に切ないです。(2枚の絵の話)
「○○なのね」って。え?!確かにそうかもですが・・・。

ずっと気になってたのですが、
私が愛読しているブログ様4~5箇所で、
なぜかここ何ヶ月かで立て続けに紹介されていて、
ついに探し回って読んでしまいました。皆様、ご紹介感謝です。(まとめるな)

雑記
本日購入本
荻原浩さん『ハードボイルド・エッグ』 荻原作品、初読みです。
ザ花とゆめv  発売すっかり忘れてました・・・。

『どろぼうの神様』を探し求めましたが、見つからず。無念。
『童話物語』が、すご過ぎて驚いてます。
伊坂幸太郎の作品、残す文庫は『陽気なギャング~』のみとなってしまったのだが、早く他作品も文庫化しないだろうか。
明日は花ゆめコミックの発売ラッシュ~
数日前に書いた、突然現れた北海道土産の謎が解けず、困惑しております。

はやみねかおるさん『そして5人がいなくなる』読。

2006-08-12 | ■は・ま・や行の作家
るる~ついに文庫化~♪・・・・・って三つ子なの?!

はやみねかおるさん『そして5人がいなくなる』とは
「隣に誰か引っ越してきたよ」
「偵察に行こう!」
①表札に「名探偵」夢水清志郎って書いてある。
②自分の解決した事件は全然覚えてない。忘れっぽい。
③ご飯を食べるのも忘れる
結論!夢水清志郎は名探偵ではない??!
三つ子と名探偵VS伯爵、夏休みアミューズメントパークパニック!


時間がないので、雑感のみ記します!

はやみねかおるさんは、大好きになりたい人です。
おもしろかったです。おもしろい。
宮部みゆきさんの言うとおり、はやみねさんは子どもだけのものじゃない!

しかし。
すごく個人的な事情により、
どうしてもズッコケ3人組とかぶる。。(あっごめんなさい;)
理由
①3人組。(男と女の差はあれど)
②タキシードの仮面の紳士(犯人)(ズッコケだと怪盗X・・)
③3チャンでドラマやってた影響。

③のドラマは、
ズッコケ本当に好きで、3チャンでやってたドラマを私全部見てたのです。
で、それの前だか後にやってたのが、この話を基にした「双子探偵」というもの。
スペシャルでは、ズッコケとこの双子探偵が一緒になって事件を解決するというものまでありました!(おもしろかった・・!!)

というわけで。
ドラマのほうを先に見ちゃったものだから、
三つ子というのが(ドラマでは双子)違和感!
ちなみに、ドラマでは、一番下の子がいない設定でした。
私はドラマから見たせいかもしれませんが、
ドラマ、よかったです。双子はマナカナちゃんが演じてました。
夢水さんなんて、怪しげでけだるそうな雰囲気満点。大好きでした
ビデオ手に入るような機会があれば、是非。


おもしろかったです。そしてできれば、子どものころにも出会っておきたかった。
はやみねさんの本がやっと文庫化開始のようなので、楽しみです。
早く都会のトム&ソーヤを読まねば。

と、なんだかズッコケ3人組とドラマの感想ではないか。。。
という感じの記事を残して去ります・・
ーーー
伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』を読み始めました。かなり好みです。
向山貴彦さん(&宮山香里さん)の『童話物語ー大きなお話の始まり』をやっと手に入れました。一年くらい探しました・・・。

森橋ビンゴさん『三月、七日。』読。

2006-05-13 | ■は・ま・や行の作家
追記。  
5月13日まで恐ろしいことに、作者様のお名前&作品名を間違えて明記していました。作者さん&この記事を読まれた方がいらっしゃったら申し訳ありませんでした・・。以後気をつけます。

それでは感想へ。

どちらかといえば、「三月」を名乗りたい。

『幸せになんてなれるわけない。いい事なんて起こるわけない。』
・・・孤独で寂しがり屋な少女、七日。
『自分は無理をしているのだろうか。無理をするのは悪い事なのだろうか』
・・・優等生を演じ続ける少年、三月。
高校一年の春間近な日。偶然か、必然か、彼らは出会い、惹かれていく。
互いにもつ、自分を縛る過去。
彼らはなぜ出会い、惹かれていっただろうか。。

キレイな絵と、意味深な題名に惹かれました。
そしてなにより某ブログ様で紹介されていたのを見て読みたくなって我慢できず。
三月、七日。不可解だけど気になる題名。
その意味も、のちに判明。

「恋すること」を思い出せる一冊。
気になる人と、目が合うだけでドキドキして。
目が合ったのは、もしかして相手も・・・なんて考えたりして。
その考えを「まさかね。。」なんて打ち消したりして。
名前を呼ばれるだけでドキドキして。
あぁ。
自分では忘れていたトキメキ。初々しくて、青春!
自分にもこんな幼い(いい意味で)時代があったのかなぁ・・。
汚れてしまった自分には、ちとまぶしい(笑)

ちょっぴり気になったのが、
背景が微妙に弱かった?というところ。所々に出てきますが、過去VS恋愛(&三月、七日の意味と真相)とみると、恋愛が明らかに勝っていて、過去がかすんでしまって残念。(それでいいんだよ・・この話は恋愛ものなのだよ。。ことはさん)要するに、個人的に過去に興味があります(笑)母と父の話が読みたい・・読みたい・・。

終わり方が新鮮でした。よくあるパターンとはまた違っていてよかったです。
キレイに終わりました。納得。満足。
一部登場人物たちにとって、まったく満足でもなければ納得でもないでしょうが・・(笑)

以下ネタバレ。るーさんに教えてもらった方法をさっそく。うまくいくか・・!
反転?させて読んでください。
万が一失敗してたら、ここからネタバレですのでお気をつけください。

七日、あっさりしすぎだ・・。三月あわれ・・。私はお気楽人間なので、兄妹ものとかだと、すぐに「実は違った」というある意味お約束的な展開を想像してしまいました;
もちろん、上記の「あの登場人物」とは三月のこと。あわれ(笑)なぜか七日よりも三月のほうに感情移入してます。
だって、惹かれあって求め合って、で相手も・・って展開になったら、実は双子でしたって・・・・!がくっ。しかも相手は感動的に母親に抱きついてるし、なんだかもうさっぱりしてるようにみえるし・・。がくっ。
女のほうが立ち直りが早い&別れた男(違う)に執着しないというのは本当のようですね・・。続編でいったいどうなるのか?!。三月の苦悩が読みたい

ネタバレ終了。

とりあえず、続編が一冊出ているようなので、読みたい。(が、どこにも置いてない。)続編の、表紙が好みなんですよ。・。可愛い。

福田浩さん『宮部みゆきの江戸レシピ』

2006-05-08 | ■は・ま・や行の作家
本屋で偶然発見。

『宮部みゆきの江戸レシピ』とは
『あかんべえ』『初ものがたり』『ぼんくら』などに出てきた庶民料理を、再現!した本。写真とその食べ物が登場した宮部作品の本文とが対になって載っていて、視覚的に楽しい一冊。

おいしそうだったのは、
「熱い豆腐の田楽」~本所深川ふしぎ草紙より
厚く切った豆腐をこんがりぱりっと焼いて、辛子をつけて食べる!
あぁ!おいしそう・・!

ちなみに、なんだこれってのは
「鮫の煮こごり」~幻色江戸ごのみより
寒天の中に漢方のようなものが入ったもの(全然違う。でもそう見えた。)
鮫・・?鮫なんて食べたことない。。。はず。それとも知らず知らずに食べてるようなものなのか・・・?
でもおいしそうでした。

上記の宮部作品を読んだことがある人なら楽しめるはず。
しかし、残念ながら一冊も読んだことがある本が入ってなかった。。。
視覚的にもよかったですが、読み物としても楽しめる一冊でした。

・・・。
さて上記の本は、大井町の本屋で立ち読み。
今日は、のん気に大井町へ。好きなんです。大井町。
大井町に行けば、私に会えるよってくらいよく行きます。

本日の目的は、本!本!漫画!(あとスーツ。。)
ねらいは、
漫画→高山しのぶ「あまつき3」・緑川ゆき「アツイヒビ」「緋色の椅子」・草川   為「龍の花わずらい2」
本→高里椎奈『黄色い目をした猫の幸せ』・京極夏彦作品いろいろ・向山 貴彦『童話物語・大きなお話の始まり上下』・森橋 ビンゴ 『三月、七日。』

どんだけ金を使う気だ・・ってのは置いといて。。
結局「あまつき」と『黄色い目をした猫の幸せ』しか見つからず。無念。つぎこそは。

湯本香樹実さん『私のおじさん』読。

2006-04-10 | ■は・ま・や行の作家
思いだせません。

湯本香樹実さん『私のおじさん』とは
「わたし」は目覚めると草原にいた。そして木の下でこうちゃんと出会う。こうちゃんはわたしのおじさん。この世界は未来へとつながる。

自分のパソコンを使用しているため、画像はなしです。
そしてネタバレな気がするので、紹介文も短く意味不明なままで。
なんか何を言ってもネタバレになりそうで怖い本です(笑)
湯本香樹実さんは、おそらく『夏の庭』で有名な人?かと思われます。

「わたし」が草原に立っている。そこで、「こうちゃん」出会う。
年齢も「わたし」とさほど変わらない「こうちゃん」。
でも、「こうちゃん」は「わたし」のおじさん。
この世界は一体?
誰のための世界であり、何が待っているのか。この先に現れる世界はどこへ向かうのか。
とだんだん謎?が解けていきます。

ふんわりした植田真さんのイラスト。
ファンタジーのような、それでいて現実感にあふれた世界。
やさしい空気。やわらかな世界。
しかし、取り上げているテーマは、生と死。
でも、読了後、ふんわりといい空気に包まれるようなやさしいお話。

私もどこかで同じ体験をしたことがある。私も「わたし」が体験した世界へ行ったことがあるのではないか。と、どこか懐かしいような、それでいて寂しいような感覚を味わいました。
とにかく、何を言ってもネタバレになりそうなので、この辺でやめておきます・・。一読することをオススメします。30分くらいで読めると思います。よい本でした。

ここから近況。
今自分のパソコンが使えません。ゆえにブックマークさせていただいてる方以外のブログの場所に、少々行きづらくなっており困っています;

久しぶりに(?)荻原規子さんの勾玉三部作にはまってしまいました。大好きだーと叫びたい。とりあえず、再読を開始!楽しみです。

時間割を組んでたら、教職に必要な単位をとり忘れていたことが判明。あと4単位とらないと、免許取れないところでした・・。危なかった・・。

宮部みゆきさん『震える岩~霊験お初捕物控』読破。

2006-03-17 | ■は・ま・や行の作家
お芝居を見に行きたい!! 

宮部みゆきさん『震える岩~霊験お初捕物控』とは
ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」のお初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男(やさおとこ)の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に100年前に起きた赤穂浪士討ち入りが…。

と、今回はアマゾンの解説のままで失礼します。
この本一冊が、歌舞伎の舞台になっていました。
特に最終章では、ホントに芝居を見てるかのような感覚に襲われました。
舞台があって、観客がいて。拍手喝さい。その中に自分もいるような感じ。おもしろかった!

赤穂事件を取り扱っています。
まず、前座として死人憑きという奇妙な事件が起こる。そして、主人公お初が登場し、浅野内匠頭切腹の場にある岩に関する怪事件が登場。最終的にさまざまな事件のピースを集めて、赤穂事件の真相究明へと続いていく。全然関係ないようなことから、どんどんつながっていって、最後まで無理なく事件がリンクしていて驚きました。すごい。
思い返すと、事件自体は悲しい話なのかもと思います。。
でも、嫌な感じが全くしなかった。『淋しい狩人』のときも同じ感想をもちましたが、悲しい話なのになぜかふんわり微笑んで終わる感じ。不思議です。あぁ、でも子どもが犠牲になったのは、やっぱり悲しかったなぁ。。

宮部作品を読む友人の中で「時代物だけはダメ!」って人と「時代物の方が好き!」っという人と、完全に分かれてました。時代物がダメな友人曰く「とりあえず裏表紙の作品解説読んだだけで嫌になっちゃう人は、やめた方が無難。」(笑)
ちなみに。。私は時代物の方が断然好き。というか、宮部さんはこっちの方に専念していただきたい(笑)といってもまだ時代物一冊目だから偉そうなことはいえませんが・・・。でも、とりあえず『レベル7』を購入済みなので、それ終わったら続編に手を出そう。でも、『ぼんくら』も『あかんべえ』も『R.P.G』も気になる。『模倣犯』も気になる。『ブレイブ・ストーリー』はまだ文庫化してないしなぁ。。2・26事件を取り扱ってるという『蒲生邸事件』も・・。宮部作品に手を出す前に恐れていたことが、起こりつつあります・・。(作品数の多い作家にはまると大変だろうなぁというもの)

読んでてNHKの「コメディお江戸でござる」を思い出しました・・。懐かしいな。杉浦日向子先生が大好きでした。うぅ。また再開してほしいなぁ。
しかし、長くなりましたな・・。何かの間違いで、ここまで読んでくれた方!ありがとうございました。

宮部みゆきさん『淋しい狩人』読破。

2006-03-09 | ■は・ま・や行の作家
宮部みゆきさん『淋しい狩人』とは
イワさんは、小さな古書店の店主。
孫の稔と共に、今日も本屋に人が来るの待っている。
人の出入りもまずまず、売れ行きもまずまず。
しかし、本、特に古書ともなれば、いわくつきの物も・・・。
もちろん本屋にやってくるのは、なにやら事情を抱えた人物たち。
今日も本を巡って、知らず知らずのうちに、事件に巻き込まれていくイワさんだった。

6つのお話が収録されてます。
話の内容自体は、暗かったりひどい人間が出てきたりするのに、読了後は、「あたたかい」「ほのぼの」とほくほくした印象を受けます。不思議。

・電車で拾った本に挟まっていた名刺をたよりに本の持ち主のところへ出向く話。
・なんの特徴もない平凡な人生を歩んで死んだと思った父の部屋から現れた、数百冊の同じ本と出所不明のお金。
・結婚式の引き出物の小説の表紙に書かれた、「歯と爪」の文字。
・作者死亡で未完の推理小説の通りに殺人を犯し始めた人間の話。
すべてが本をめぐる話、ということで、本好きにはたまらない設定です。

なんといっても、おじいちゃんと孫の掛け合いがおもしろい。ほのぼのします。
でも、もっと孫にも出番がほしかったな。
今のところ、宮部作品の中では一番好きな一冊です。
ただ、孫が結構好きだったのでラストあたりのお話はちょっとどうでしょう・・。
別にそういう話をいれなくても・・?
さて、なんというかまぁ続々と宮部さんのを読んでるのがバレバレです。
現在読んでるのは『震える岩―霊験お初捕物控』『レベル7』
迷うのは『模倣犯』長い・・・。買ったら結構お金かかりそうだし。。
宮部さんの本の良いところは、「どこでも手に入る」です(笑)人気ある人だから、読みたいと思った本が絶対本屋にある!逆に昔、恩田さんの本とか探すのに苦労したけど、その探し回ってるという時間が、結構好き。
そんな私はアマゾンなどを利用しない派です。本屋での運命的な出会いというが好きです。単に時代についていけないというわけではないハズです。たぶん。ハズ。

宮部みゆきさん『龍は眠る』読破。

2006-03-01 | ■は・ま・や行の作家
見事にはまってます。とりあえず、購入した順にざくざく読んでいってます。

宮部みゆきさん『龍は眠る』とは
嵐の夜に、一人の少年を拾った雑誌記者「高坂」。
同じ晩、子どもがマンホールに落ちて死亡する事件にであう。
「赤のポルシェ911。若い男の二人組がマンホールのふたをあけたんだ」
事件の現場にいなければわからなかった情報を、次々にしゃべりだした少年。
なぜ?まさか、彼が犯人ではないのか?
しかし、少年は言う。
「僕は超常能力者なんだ」
超常能力者とつながりを持った「高坂」を中心に、やがて事件は思わぬ方向へと発展していく・・・。

簡単に言うと、超能力で人の心が読める(?)少年2人がでてきます。
能力を何かに役立てたいと考える少年「慎司」と
能力を隠したがり、事件に関わることを否定する少年「直也」。
読めてしまうことは罪なのか。読めたら行動を起こさなくては、助けなくてはいけないのか。たとえ自分が異常者としてみられ、気味悪がられたとしても。

登場人物が多かったので、珍しく推理?しながら進みましたが、大ハズレでした。
どうやら私には、推理とか向いてないようです。騙されやすい&単純なようです(笑)

超常能力というと荒唐無稽に見えるかもしれない。「そんな人間はいない。」と排除してしまうかもしれない。
でも、途中からしゃべることのできない女性が登場します。
多くの人間はしゃべることができる。多くの人間は超能力を持っていない。
でも、しゃべれない人間は確かに存在する。超能力を持っている人間も確かに存在する。と、対比させて考えるようになっていたのかな?と思いました。理解できないことを排除してしまうのは、間違っているという点で。

ちなみに私は、超能力とか幽霊とか信じないわけではありません。信じてるわけでもありませんが、自分の目に見えるものがすべてではないと思ってます。ただし、それをテレビとかに出てお金を得ている人は、ちょっとうそくさいかな、というかちょっと首をかしげちゃうかなと思いますが。。。はてさて?

宮部みゆきさん 『ステップファザー・ステップ』読破。

2006-02-25 | ■は・ま・や行の作家
ついに手を出してしまった。。。

宮部みゆきさん『ステップファザー・ステップ』とは
「お父さん。」
屋根から落ちて目が覚めると、双子の中学生の家に落ちていた泥棒。
双子は俺を「お父さん」と呼び始めた・・・。
利害関係が一致、もといなかば脅迫されて、双子と泥棒のまるで父子のような家庭生活がスタートした。
「お父さん」の使命は、生活費調達と双子に両親がいると世間に思わせておくこと。双子の両親は駆け落ち(?!)したしまったのだった!!
授業参観にも行き、一緒に旅行にも行く「お父さん」という名の他人。。
はたして奇妙な父子生活はどこへ向かっていくのだろうか・・。

宮部さんの作品、完全初読みです。よっ読んでしまった・・!
双子と「お父さん」の会話がテンポよく入ってて読みやすかったです。
話は短いのが7話収録。一つにつき、何か一つ事件が入っていて、謎をとくor問題を解決してお金をちゃっかりゲット!という流れです。
双子が実の父母に対してはあっさりしてるように見えるのに、「お父さん」に対しては甘えてくるのがなんともおかしくてよかったです。
ちょっとした笑えるネタや表現もおもしろかった。
子どもが登場したせいか、その笑いのせいか、「宗田理」さんの作品とうけた印象がちょっとかぶりました。(注!ぜんぜんタイプは別物です。あくまで「なんとなく」です)


*ちょっぴり辛口かも?ファンの方はここからお避けください。。↓
(おもしろかったけど、すごいのかはわかりませんでした。宮部さんといえば、かなり支持を集めてるし、かなり「すごい」と聞いていたので、どんなことがおこるのかと思ったのですが。。面白いけど、特出してなにか「すごい」ものがあったたかはよくわからなかった・?読んだ作品が悪かったのかもしれません。人気が高いのを、もう一冊読んでみようと思います。)
でも、これは続編があれば即効で手をだします!ってくらいおもしろかった。

東川篤哉さん 『密室の鍵貸します』読了。

2006-02-16 | ■は・ま・や行の作家
ちょっと批判はいりますので、この作者のファンの方は避けてください。。

『密室の鍵貸します』とは
「前の彼女が、刺されたうえ突き落されて死亡?!同じ日に、一緒にいた先輩も刺し殺された?!」
主人公、戸村流平は一晩のうちに、二つの殺人事件の容疑者にされてしまった。
二つの事件の関係性は?!密室の謎は解き明かすことができるのか?!
果たして、自分は捕まらずに真犯人をつきとめることができるのだろうか?!

という話。
きっぱりあっさりいうと、あんまり面白くなかった。。。
物語に、奥行きというか雰囲気がなかったなとか。
登場人物の性格がはっきりしてないかなとか。
あまりにも、知り合いの中でいろんなことが起こりすぎてるなとか。(ビデオ屋+彼女あたり)
あと、ラストの犯人の殺害の動機がちょっと。。。ユーモアにしても、私はいやでしたー。

でも、笑っちゃったところもありました。
烏賊川市の件。ネタバレっぽいので書きませんが、風紀~がどうとかいう意味が一瞬?だったのですが、読み返して見ると、「あはは」と笑えました。
7ページ(2行)読めばわかると思うので、立ち読みしてみてください。きっと笑えるハズ。ハズ。
あとは、結果がはっきりしてる本を読むのが久しぶりだったので、すっきりしました。

えー。時々、私は「面白くなかった」とか批判?しますが、あくまで「私の読書傾向にあわなかった」ということです。どの作品も、面白いことは面白いのです。この本も、続きが気になって、一気に読めました。ただ「好みでない」だけです。作者がだめだ!と言っているわけではないので、そこらへんは、ご了承ください。。

しかし。一緒に購入した北村薫さんの『スキップ』がはるかにおもしろい・・!