goo blog サービス終了のお知らせ 

Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 雨のメテオラ

2009年11月26日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   アテネから随分と長い距離を走り、ギリシャ中部のメテオラへ。
   天に吊り上げられたかのような巨大な岩の頂上には、なんと修道院がある。


   

   人は祈りの生活を求めるとき、とんでもないところに建物を建てる。
   より俗世間からはなれた場所、より高く険しいところ。

   
   

   メテオラでは大雨。そして巨岩をつつむ霧が不気味すぎて幻想的だった。
   ただでさえすごい景色が、よりいっそう迫力を増している感じ。


   

   この階段がすごくきつかった。大雨の中急いで一気にのぼったから本当に
   息絶え絶えの状態になった。今でこそ階段で上れるようになってるけど、
   その昔は階段なんてなくて、修道士さんたちは、500m以上ある巨岩を
   かごに乗ってロープでひきあげてもらっていたらしい。


   

   ロープが切れたら、この世とはおさらばして神の世界へ召されるのだ。
   しかし修道院は階段なくてどうやって建てたのだろう。
   人間てのはほんとうにどこでにでもなんでもつくりますね。

  

   INDEXへ


○ 博物館でのお気に入り ~アテネ考古学博物館の番外編~

2009年11月25日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   こんなのを植木鉢のとこあたりに置けば、人生ちょっと楽しくなりそう。

   

   このどうしようもなくまったりしたオジサンが気に入ってしまった。

   

   いやいや古代にもこんな漫画みたいな顔を描いた陶器画があるとは。
   恐れ入りました。

   

   この天使のバランスが好き。翼あるのに綱渡りしてるみたいに見える。

   

   いや~個人的にこれがほしい。なんともいえない馬車です。
   車輪の大胆さがかわいくて、インパクトがあってとてもいい。

   

   アウグストゥス。なんでそんなに優柔不断そうに見えるんですか。


   INDEXへ


○ アテネ国立考古学博物館

2009年11月25日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   ギリシャ陶器をどうしてもみたくてやってきました。
   なんだかイタリアやらフランスやらに比べるといささか殺風景に思えるのは私だけ?
   まぁいきなりケチをつけないで中に入りましょう。きっと中はすごいはず。

   

   博物館に入ったらいきなり出会います。
   「アガムメノン(と発掘したシュリーマンが思い込んだ)の黄金のマスク」
   となりのぷっくりしたおじさんの方が愛嬌があってかわいらしい。
   いやしかし紀元前16世紀頃のミュケナイ文明は黄金たっぷりですなぁ。

   

   こちらは大塚国際美術館にも陶板(複製)があるディピュロンのアンフォラ。
   間近で観るとたくさんの亀裂があるけれど、紀元前8世紀の割れた陶器をよくこんなに
   きれいにつなぎあわせたもんだな~と感心。
   ガラスケースにいれなくて大丈夫なの?と思うくらい至近距離で鑑賞できる。

   

   立派な彫刻を観ると必ずおしりをみてしまう。

   

   これセイレーンかな。こういうの結構好き。

   

   頑張っていますレスリング。みなさんすごい筋肉です。

   

   博物館の2階はギリシア陶器で埋め尽くされています。
   幾何学様式時代のからアッティカの陶器まで興奮しながら堪能。

   同じフロアにサントリーニ島(ティラ島)で発見された「春のフレスコ」があります。
   なぜか写真をとらなかった。なぜでしょう。

   

   さきほどのディピュロンのアンフォラと同じ画家によるもの。
   こっちのほうが割れたり剥げたりちょっと大変な状況といったところでしょうか。

   

   こちらは死者を前に嘆き悲しんでいるのではなくて、場面が変わって
   死者を馬車で運んでいくという主題が描かれています。

   

   

   階段からみるとこ~んな感じです。外観から受ける印象よりは中の方がはるかにいいです。
   久しぶりに広い博物館を堪能しました。
   

   
   INDEXへ

○ プラカを彷徨う

2009年11月24日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   アクロポリスの丘から坂道を下っていると、ときどきこうしたいかにも
   ギリシャらしい色合いのドアに出会う。

   

   レストランで食事をする人々。
   私が歩いているもう一本むこうの通りはレストランがたくさんあるらしい。
   
   

   さすがギリシャ。ヘラクレスからメデューサまでいっぱい。
   こんな重たそうなお土産を買う人もいるのだろうか。
   
   

   もう少しお店がいっぱいある道もあるけれど、気がつけばこんな写真しか
   なかった。この通りではマンゴーのジェラートを食べながら歩いたな。

   

   うわぁ~ギリシャ陶器のおもちゃみたいなのもいっぱい。
   アンフォラやクラテルほしいな。でも持って帰るのが面倒だからやめよ。
   神戸の北野のとこにあるギリシャの雑貨屋さんで売ってくれないかな。

   

   ちょっと光が射してきたかな。貴金属やかばんのお店もたくさん。

   

   こちらは絵皿。エクセキアスのもあるし、クレタの陶器にでてくるタコちゃんもいる。

   

   みんなくつろいでる。木の下で気持ち良さそう。
   私ももっと時間があればビールでも飲んでいくのに・・・・・
   あっコート着てる人もいるけど、半袖もいるぞ。

   

   ブーゲンビリアおっきい。ギリシャに憧れて家にも買ったけど、
   いつかあんな風に大きくなってくれるでしょうか。
   ブーゲンビリアの下でビールが飲める日がきますように・・・・・

   さて・・・ギリシャ考古学博物館に行くとしよう。    
   

   INDEXへ

○ アクロポリスからアテネを眺める

2009年11月24日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   パルテノン神殿の建つアクロポリスから一番目立って見えるのは、アテネで一番高い丘の
   リカヴィトスの丘。光のいたずらで、リカヴィトスの丘にスポットライトがあたる。

   

   頂上には教会があって、レストランやカフェもあるそう。でも今日は行けそうにないな。
   なんかこの丘・・・UFOみたいだな。
   
   

   アクロポリスからはもちろんアテネの市街が360度みわたせる。
   はるか向こうにサロニコス湾(エーゲ海)も見える。

   

   海面に反射する光のきれいなこと。ポセイドンライト(注・私の命名)だな今日は。

   

   足下にはたんぽぽ。最近季節を問わず日本でも見かける気がする。

   

   アクロポリスの東端にある展望台。
   階段の壁がビザンティン建築っぽい色合いだな。この色合いが好きなのかな私。素朴で。

   

   眼下にはアクロポリスのお膝元、プラカ地区が広がる。
   楽しい雑貨屋やレストランが軒を連ねる場所。
   むこ~~のほうまで街が広がって、光が強ければいっそう広大に見えるだろうな。

   

   古代遺跡やらビザンティン教会やらが現代の建物の中に混ざり合っている。

   

   別の方向を見下ろすと、ハドリアヌスの門やゼウス神殿が見える。
   104本あったコリント様式の柱は今では15本しか残っていない。
   この神殿は大きさではパルテノン神殿を上回っていたと言われる。

   

   こちらはディオニソス劇場。
   こんなところでお酒を飲んで喜劇やら悲劇やら観ていたら楽しいんでしょうね。

   

   まったく古代人のすることはスケールが大きいなぁ。建築も文化も。

   

   曇っていたと思ったら晴れたりもする。11月だけど寒くはない。

   

   さぁて。そろそろ丘を下ってプラカ地区でも歩きましょう。
  

   INDEXへ

○ アクロポリスの民

2009年11月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   アクロポリス在住のノラたち。ほんとうにいたるところに寝ています。
   少々いじられたくらいでは、反応しません。偉大なるアクロポリスの現在の主。


   

   このノラたちは保健所にいって注射した後、再び街に放されるそうな。
   日本よりもずっとのびやかに暮らしていけるんですね。
   ほとんど「行き倒れ」のように見えますが、すやすや眠っています。


   

   人に囲まれてもナンノソノ。アテネの街中にいます。こんなのが。


   

   そしてパルテノン神殿のまわりは猫だらけ。
   子猫からごっついのまでいろいろなのが存在感を発揮しています。


   

   この猫っちは私に猛烈な猫パンチをしてきた。それもまたカワイイ。


   

   いい毛並みですなぁ。アテナっていう名前にしようか。
   

   INDEXへ

○ 街を見下ろすアクロポリスへ ~アテネ・パルテノン神殿~

2009年11月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   高さ150mのアクロポリスへのぼる坂道。オリーブと一面の緑でとても気持ちいい。


   

   もっと石だらけの荒れたところだと思っていた。聖なる丘は緑でいっぱいだった。
   そうだ神話ではアテネの守護神の座をめぐってアテナとポセイドンが争って、
   オリーブの木をもたらしたアテナが勝利したから、オリーブは聖なる木ってことなのか。

  
   

   だんだんアテネの街が見えてくる。ほんとに来たんだアテネに。
   テレビや写真で見るのと同じだけど違う。歩いた分だけ想像と違ってくる。

  
   

   特に高い建物もない白い町並みは、上から見る景色をより広大にみせる。
   アテネの町並みはのちほど展望台からゆっくり眺めることにして、もう少し歩こう。

 
   
  
   ヘロド・アクティス音楽堂。むか~しアテネの大富豪が建設したもの。
   161年にアテネ市に寄付されたらしいこの音楽堂は5000人を収容でき、
   現在もアテネフェスティバルのメイン会場として演劇やクラシックコンサートが開催される。
   

   

   ピロピレア(聖域への入り口)までたどりつきました。いよいよ聖域へ入ります。
   青空とドーリス式円柱。ギリシアだな。間違いなく。

 
   

   少し風が強かった。パルテノン神殿の前。
   今日は青空がのぞいているけど、昨日まで大雨で洪水まであったらしい。
   「権力はわずかな人間が握るのではなく、民衆全員のものである」と説いた
    ペリクレスによりアクリポリス全体の再建が開始され完成したのが紀元前432年。
   紀元後426年にビザンティン帝国の支配によりキリスト教の聖堂になり、
   15世紀にはオスマン・トルコによってモスクに改修され、
   あげくの果てにヴェネツィア軍がエーゲ海の覇権をトルコと争っていたときに
   神殿を火薬庫として使っていたトルコ陣営にヴェネツィア軍の砲弾が命中。
   1687年9月26日、たった一発の砲弾で廃墟となった。
   聖なる神殿の運命は実に過酷であった。



   

   どこからか大きな雲が流れてきて、聖域の光が刻一刻と変わっていく。
   計算されつくした神殿は、どんな光の中でも存在感を損なわずにいる。

   
   

   エレクティオン神殿。パルテノンよりも柔らかい印象をうける。
   複製だけどカリアテッド(女神柱)が美しい。


   INDEXへ

○ エジプトーギリシャの上空から

2009年11月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)
   


   

   やっぱりエジプトは砂漠なんだと実感。
   相も変わらずエジプトエアーは大幅に遅れるけど、離陸はスムーズで命拾い。

   

   雲の下は一面の畑。そういえばエジプトは穀倉地帯。
   ビザンティン帝国もペルシア軍にエジプトを奪われて、ローマから受け継いだ
   パンとサーカスの生活ができなくなったんだっけ。

   

   ポコポコした雲が印象的。
   飛行機のおそろしさに震えながらもカメラを手に撮影。

   

   そしていつの間にか飛行機はエーゲ海へ。
   ややっ!!この島の形見たことがあるぞ。急いでカメラ準備。
 
   

   これはまさしく死ぬまでに一度は行ってみたいと思っているサントリーニ島!
   ちょうどサントリーニの上空を通過するなんて。
   飛行機も悪いことばかりじゃない。しかしその数分後、恐ろしいくらい耳が痛くなった。

   

   おもしろいのは、エーゲ海にたくさん浮かぶ島々が地図に書かれている通りの形で
   次々とあらわれること。別に地図を疑ってるわけじゃないけど、本当に同じ形で感動。

   

   ギリシャ本土に到達するころ、鼓膜がやぶれるかと思うくらい耳が痛かったのです(涙)


   INDEXへ

○ カイロからアテネへ

2009年11月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   ほとんど寝る時間もなく朝を迎えて再び空港へ。
   お世辞にも美しいとは言えない街並の向こうには、ぼんやりとピラミッドが見える。
  
   

   この写真の建物たちはまだマシだけど、カイロには上まで完成してない建物ばかり。
   建物が完成すると税金を払わないといけなくなるから、ほとんどの建物が未完成のまま
   ホコリっぽい空気の中にぎゅうぎゅうに建っている。

   

   エジプト人はこれを霧と言っているけれど、まちがいなく大気汚染です。
   30年や40年も前の車が毎日街中で渋滞していれば、そりゃ空気汚れるわね。

   

   そして空港へ到着。また飛行機に乗るのか。実は日本からの国際線よりこっちを恐れている。
   無事アテネへ到着しますようにと、アラーにもエジプト航空のロゴのホルス神にも見境なく祈る。
   カイロからアテネ。2時間20分のフライト。


   INDEXへ

○ 旅立ちの苦難

2009年11月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)
   


   飛行機が怖い。これは私の旅が「楽しい」ものではないひとつの原因。
   ほぼ致命的といっていい。
   だから私の旅はいつも、今度こそダメかもしれないという不安から始まるのです。

   

   今回の旅はエジプトエアー。大丈夫だろうか。
   旅立つ前日、いくつもの気を使う仕事をしてから夜中まで旅の準備したものだから、
   神経性胃炎とひどい肩こりをスーツケースとともに空港まで持ってきた。
   マッサージチェアに何度もコインを投入しながら、いくつもの飛行機を見送る。

   

   飛行機は2時間50分遅れ。
   さすがエジプト航空。まともに定刻通り飛ぶことはないのです。
   1時間や2時間の遅れはあたりまえ。これがまた苦しい。
   
   

   そして緊張しながら待ちくたびれて、ようやく機内へ。
   この時点で相当疲れている私。ちゃんと旅を終えられるかの不安は一気に増大。

   

   エジプトはイスラム教の国なので、飛行機の中でもアルコールのサービスがありません。
   これも私にとっては致命的。2重に疲れるわホント。
   でも持ち込みは可能なので、何時間も前に買ったぬる~いビールをしかたなく飲む。

   

   世にも恐ろしい飛行機を乗り越えて、エジプトへ入国。
   ホテルについたのは夜中の1時くらいかな?明日はまた飛行機でアテネへ。
   睡眠時間1時間。最初からきついです。


   INDEXへ