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Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ イスタンブールグレー

2009年12月03日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   この時期ののイスタンブールはどんよりと曇っていることが多いと言われる。
   この日のボスポラス海峡はまさしくグレー。


   

   でもトルコ料理はやっぱりカラフルですよ。
   あ~~久しぶりエフェスビール。別に味にはこれといって思い出はないけど。
   トマトスープおいしかったです。ちょっと元気になりました。

   

   キョフテ。そうそうこんな味だったな~。トルコ料理の味を思い出してきた。
   ギリシャと比べたらやっぱりトルコがおいしい。

   

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○ なぜか心に染みるブルーモスク ~イスタンブール~

2009年12月03日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)

   

   私はドームがポコポコと軽快にもりあがっているモスクの形が好き。
   モスクは中に入るより、外観を眺めている方が好き。


   

   でもせっかくだから中に入らないと。
   人間の記憶とは曖昧なもので、ブルーモスクっていう名前だから絨毯もブルーだと
   勝手に記憶をすり替えていた。こんなに真っ赤だったのに。
   ブルーなのはトルコ原産の花、チューリップだった。


   

   ブルーモスクの内部は石じゃないみたいにふわっと浮いているような感じがする。
   とても軽やか。最初にここを訪れたときは何だか物足りないような感じがしたけれど、
   2度目のブルーモスクはなぜか心に染みた。


   

   柱の太さ、光、空間。ここってこんなに心地のいいところだったっけ。


   

   いろ~んな種類の光があるものだな。
   
   

   外に出たら大雨。どうしたことでしょう。
   これからどうしよう。トラムに乗って新市街へ行こうと思っているんだけど。
   やんでくれるといいんだけど。
 
   

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○ テッサロニキからイスタンブールへ

2009年12月02日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   夜8時過ぎテッサロニキからフィリアエクスプレスでイスタンブールへ。
   なんだかここの列車ゆっくりのろのろしてるんですよね~。
   イスタンブールまで14時間。まぁ気長に行くしかないですね。
   こののろのろとした寝台列車、2回目だけどけっこうよく眠れるんですよね。

   
   

   目覚めたらもうトルコ。イスタンブールが近くなると、こういう色合いの
   新しいアパートみたいなのがい~~~っぱい。
   荒れ果てた感じのギリシャとは全然違う印象を受けます。


   

   列車からテオドシウスの大城壁がみえたとき、本当に感動した。
   そしてなぜかほっとした。2度目のイスタンブール。もうあと少しでシルケジ駅だ。


   

   城壁のところから2人のトルコ人が手を振ってくれてる。
   ああやっぱりここはトルコだ。人が温かいトルコだ。よかったまたここに来ることができて。
   
   
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○ テッサロニキいろいろ

2009年12月02日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   15世紀にヴェネチア軍が建てた白い塔。
   何度も写真で見てたのに、建物のまわりの木が松だったとは気がつかなかったな。
   自分の目で見るということはそういうこと。


   

   汚なっ!遠くを見ると美しいですよテルマイコス湾。


   

   小さな聖堂のある地区を歩いているとき、本当にたくさんの犬さんに
   出会いました。放し飼いなんだかノラなんだか分からないけど、
   ときどき大声で吠えてケンカを始めるものだから、
   あまりノラ犬なんて見ない日本の小庶民の私はちょっと怖かったりする。

   そのけんかの様子を木に登って見物するネコ。


   

   アギウ・ディミトリウ通りの花屋さん。
   なぜか菊みたいなのが多い。青いのもありますよ、いかがですか?


   

   普通の近代的な建物のなかに、ずんぐりとした集中式プランのロトンダの姿。
   周りはカフェもたくさんあって、にぎやかでした。
   その楽しそうな写真を撮ればいいのに、もうすでにショックを受けて
   すべてがどうでもよくなっている私なのでした。

   
   

   今度ここに来たら、この海沿いを向こうまです~っと歩いてみようっと。
   

   

   あっ。アレクサンダー大王。あなたの存在を忘れていました。また今度ね。



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○ ビザンティン時代の城壁から ~テッサロニキ~

2009年12月01日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   はるかテルマイコス湾のむこうに、うっすらとギリシャ最高峰オリュンポス山が見える。
   沈んだ夕日とともに、私の怒りも少し沈静化。


   

   ビザンティン時代の城壁の展望台から街を見下ろすと、ローマ時代に建てられた
   ずんぐりしたロトンダがものすごく存在感を発揮している。


   

   テッサロニキ。何度この城壁から街を見下ろす瞬間を想像したことか。
   こんな気持ちでここに立つことになるとは。
   トラベルの語源はトラブル。これも旅だということか。
   
   

   さよならテッサロニキ。またいつか。

   

   今度は幸せな気持ちで城壁まであがってこられますように。
   
      

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○ 去りがたい街、夕日 ~テッサロニキ~

2009年12月01日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)




   

   アギオス・ニコラオス聖堂でフレスコ画を鑑賞した後に、この海を見れたなら、
   私の旅は本当に完璧だったはずなのに。

   

   目的が果たせなかった上に、こんな海と空をみたら、どんなに去りがたいことか。

   

   いいなぁカモメくん。毎日テッサロニキを飛んでいるのね。
   君になりたいとは思わないけど、やっぱりちょっとうらやましいよ。

   
 
   それぞれの夕暮れ。

   

   思い残すことが、ある。 たくさん。

   

   もうほかに何も観ることができないのなら、最後までこの夕焼けをみていよう。

   
   

   テルマイコス湾に沈む夕日を。
   日が沈んだら、城壁の見張り台からテッサロニキを見下ろして、この街との別れを惜しもう。

   



   

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○ 悲しみの、そのあと ~テッサロニキ~

2009年11月30日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   想像のなかで、テッサロニキは神戸に似ているだろうと思っていた。
   南に海があって、北へ行くには坂道がずっとつづく。
   ここ数年、何度も頭の中でこの街を歩いたから、どこを歩いてもわかる心地よさだけは味わった。

   見たかった聖堂を見られなかった悲しみのあと。
   いくつかのビザンティン聖堂を訪ね、海へやってきた。

   このときの悲しさに拍車をかけるような美しい落日。
   いつの日かまたこの場所に立って、ちがう色の夕日を撮影しようと心に誓った。


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○ 涙のテッサロニキ

2009年11月29日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   本当はくやしくてくやしくて、そして悲しすぎて書きたくないけど、
   これも運命。いっそのこと書いてすっきりしてしまおう。


   

   私の旅の目的は小さな聖堂を観ることだった。
   この緑の鉄柵の向こう側にある、ビザンティン時代の小さな小さな聖堂。


   

   アギオス・ニコラオス・オルファノス聖堂。
   歩いたこともない街なのに、ただの一度も道に迷うことなくこの聖堂の前にきた。
   扉が閉まっていることはわかっていたけれど、本当に閉ざされたのを確認して絶望。
   私はここにきたのに。はるばる日本からきたのに。
   いろんな悪運が重なり、この扉が閉まった25分後に私はここに立ち尽くしていた。
   ようするに間に合わなかった。
   冬のギリシャはとくにやる気がなく、ほぼいろんな施設が3時で閉まる。
   この聖堂に至っては、3時閉館をわざわざ14:45分と紙で書き直してさえいる。


   

   当初の予定では12時半にテッサロニキに到着するはずだった。
   出発の遅れ、バスの運転手が道を間違い40分のロス、しかも安全運転すぎて、
   高速道路なのにものすごいゆっくり走る(せめて100だせ!)
   テッサロニキの街に着いたのは予定より2時間半遅れの3時。
   私はバスを飛び降りてそれはそれは急いだ。ほぼ絶望しながら走った。


   

   叫んでもわめいても鎖で錠をされた鉄の扉は開かない。
   見るに見かねた近所のじいちゃんになぐさめられもした。
   まぁこの絶望というのは、多感な高校生くらいの年齢に突然愛する対象が消える
   くらいの衝撃です。もうむか~しに忘れてしまったような何とも言えぬ絶望。


   この衝撃から2週間ほど経過した今、
   写真を見るたびにつらいけど、それと同時にまたここへ必ず来なければならない
   明確な理由ができたことで、なんとか気持ちを落ち着かせている。

   

   聖堂の近くの場所からわずかに海がみえる。


   

   何度も振り返った聖堂へと北上する道。


   

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○ 修道院からの眺め、そして猫たち~メテオラ~

2009年11月28日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   だんだん気温の低くなる季節。
   紅葉とまでいかなくても、メテオラの木々は黄葉している。


   

   上から見わたすとこんな色合いです。なかなか素敵です。


   

   メテオラの修道院の近くで暮らすネコちゃんの中で、
   一番私になついてくれたのが、このネコちゃん。
   まったくかわいいんです。ちょっと声がハスキーです。


   

   いつも家でネコたちを呼ぶときのように、私が「ニャーニャー」と
   ネコの鳴き声をまねていたら、7~8匹集まってきてくれた。
   

   

   メテオラからカランバカの街を見下ろす。


   

   食事はこちらで。ここの料理の独特のハーブの香り。
   独特だったけど、どんな香りか忘れてしまったな。


  
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○ 祈りのメテオラ

2009年11月27日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   今回の私の中の旅のテーマは、旧ビザンティン帝国領をとりあえずかけぬけること。
   ビザンティンとはなにか、ビザンティンに惹かれる自分とはなにか。
   全く答えがでないけれど、このビザンティン建築独特の色合いを見ただけで
   心臓を通り抜ける血液の温度が1.5度くらい上昇するような気がする。


   

   やっぱりこんなわたしにも当然生きるものとしての祈りはあるけれど、
   修道院で毎日繰り返されるようなそれとは、なにか違う。
   飛行機がもっとも恐れるものの一つである私は、それこそ少し機体揺れる度に
   祈っているけど、多分その祈りとも違う。
   修道院に足を踏み入れた瞬間に感じるこの世のものならぬ空気。
   それをただ肌で感じるだけでも、ここを訪れた意味は大きい。

  
   

   日常生活の中では考えることも振り返ることもない
   たくさんの「あたりまえ」が、あたりまえでないことに気づく。

   息をすること、食べること、祈ること、生きていること。
   死さえ身近に感じて、身近であるからこそ恐怖心が薄れるというか。
   なんだか不思議な感じがすることが不思議です。


   

   私のライフワークであるビザンティンへの旅は、まだはじまったばかり。


   
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