孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”ブログ編

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R-HM型 新立川航空機

2020年04月23日 17時38分03秒 | 日本雑感 (日本の話題何でも)

今月、立川駅北口を少し歩いた場所にグリーンスプリングスという商業施設がオープンした。
数年前まではここは空き地で山羊が放たれていた場所なんだけど、ホテルやコンサートホールなど立派な施設ができた。しかし、新型コロナの影響で一部はオープンしていない。
ちょっと用事ついで出かけてみた。 結構きれいでいい感じ。いろいろな店をのぞいていたら奥に複葉機が置いてあり、何だろうと近寄ってみたら…

これ、本物の飛行機じゃないですか。しかもこの飛行機は知らない!!
店員にこの飛行機のスペックを聞いたのですが、詳しいことは分からないとのことで要領を得ない。
(おいおい。自分の店で飾っているものの事くらいちゃんと調べておいてよぉ)
帰宅してからスペックを調べてみました。

R-HM型 新立川航空機製造
全長 5.8m
全幅 8.0m
最高速度 150km/h
上昇限度 3000m
1954年(昭和29年)試作、初飛行

1機だけ製造された機体です。リストアされているので外観はとてもきれいです。戦後、航空機の開発、製造が禁止されていて、それが解除されて作り始めた飛行機です。
このスタイルは複葉機でもないし初めて見るスタイルで、前翼の取り付け角の変化と方向舵だけで操作するために昇降舵と補助翼がない。

機体制御機構が非常にシンプルで操縦かんを動かすと、どこが動いて翼の角度が変わるなど、非常にわかりやすい。
なお、見た目は計器類も少なく操縦が簡単そうだが、非常に操縦が難しい機体で量産には至らなかった。
新立川航空機の一部のエンジニアたちはその後、東京電気自動車を設立。同社はたま電気自動車、たま自動車、そしてプリンス自動車工業という変遷をたどる。
と、いうことは、これは、日産スカイラインGTの源流とも呼べる飛行機ということ。

お店には、プラモデルも飾ってありました。
隼や疾風、そして神風号など。 赤とんぼは棚の上の方に箱だけ。
赤とんぼのプラモデルも飾って欲しいなぁ。

 

四式戦闘機 キ84(疾風)

一式戦闘機 キ43 (隼)
立川でもOEM生産を実施した機体

神風号(九七式司令部偵察機の試作機)
1937年、日本‐ロンドン間の飛行記録を樹立。
立川を離陸後、ロンドンまで距離15,357kmを平均速度300km/h、計94時間17分56秒で飛行。

 


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