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善助茶屋跡、KWSシーダーカテジ跡、善太郎茶屋跡 on 2018-11-17

2018年11月30日 04時49分16秒 | 神戸情報
明治時代の中期、E・H・ドーンを中心とする外国人たちによって毎日登山する習慣ができた。
再度山太龍寺の参道(駐車場付近)から100m程入ったところに善助茶屋、参道から20m程の
所にKWSシーダーカテジ跡、参道脇に善太郎茶屋跡があり夫々に石碑や説明板があり
かっての姿を想像できます。
茶屋跡地付近の説明版や石碑等を撮ってきましたの写真紹介します。
訪問日:2018年11月17日

善助茶屋跡


上の写真は「毎日登山発祥の地 善助茶屋跡」と書かれた石碑

裏面には善助茶屋跡を保存する会が昭和53年(1978)10月4日に建立した時に
書かれた説明板があります。碑文を添付

 昭和五十三年十月吉日
     神戸市長
        宮崎辰雄書
    善助茶屋跡を
        保存する会之建

      いわれ
 毎日登山は此の地から生れた
 明治三十八年(1905)頃在神外人が北野から範多坂(注:ハンター坂)を登って
 ここ善助茶屋にサインブックを置いて署名する習わしをつけた 元町栄町及海岸通りの
 商社の人達がこれに倣って登りだしたのが神戸市民の毎日登山の始まりである
 大正初期から昭和十年頃までが最盛期でこの善助茶屋に百冊に余る大小登山会の
 署名簿が置かれ早朝には賑わいを見せていた
 戦時中一時衰退したが又復活し現在では目指す山筋は別れているが毎日登山者の数は
 晴雨にかかわらず五千名を下らない。
 ただこのゆかり深い善助茶屋は戦後次第に訪れる人がなくなりいたずらに風雨に
 さらされ老朽し果てついに取り壊しのやむなきに至った。
 今その跡地に「毎日登山発祥の地」の碑を建て末永く神戸の誇毎日登山の隆盛を
 祈念するものである



上の写真は署名帳が置かれている東屋

かっての善助茶屋にも登山者のサイン帳がおかれ,登山仲間の社交場として賑わったと
いわれ,毎日登山の発祥地となっている。


上の写真は善助茶屋跡の遠景です。
階段の上に上述の石碑と東屋があります。


上の写真は善助茶屋の所在地が書かれた地図(現在地と書かれたところ)


上の写真は善助茶屋への入口の案内標識

KWSシーダーカテジ跡



上の2枚の写真はKWSシーダーカテジ跡の遠景と説明板

KWSシーダーカテジ跡(神戸徒歩会休憩所跡)

神戸徒歩会は、明治43年(1910)7月に誕生した日本人最初の登山会で、この広場周辺
にあるスギにちなんで、その休憩所をシーダーカテジ(Cedar Cottage)と名付けた。


善太郎茶屋跡









上の4枚の写真は神戸ヒヨコ登山会発祥の地、大正11年10月5日創立 善太郎茶屋跡と
書かれた銘板、所在地の遠景及び銘板の裏側の説明板

平成29年(2017)7月23日、95周年記念事業としてレリーフが建立されました。

神戸ヒヨコ登山会と発祥の地・善太郎茶屋について

百年余りも前から神戸の生活文化として定着している「毎朝(日)登山」は、ここ
太龍寺佐山門下にあった吉岡善助・善太郎兄弟が営む山の茶店から背山の山筋に広がって
行った。長男善助が営む茶店は、貿易商を営む外国人を中心に貿易関係の日本人が加わって
活況を呈していた。片や末弟善太郎が営んでいた門前茶屋(善太郎茶屋)は太龍寺に参詣
する人々や毎朝登山で訪れる神戸市民が大半のお客様であった為、如何にも日本的な雰囲気
を漂わせた茶店であった。大正十一年十月五日、この善太郎茶屋に集結した僅か十名の先人
によって立ち上げられた私達の登山会は、戦災や震災など数々の苦難を乗り越えて本年
目出度く創立九十五周年を迎えたのである。とかく神戸の「毎日登山」は、国際色豊かな
善助茶屋のみが発祥の地として脚光を浴び、茶店が廃墟と化した跡地には、私達も含めた
「善助茶屋を保存する会」によって昭和五十三ねん十月に毎日登山発祥の地の碑が建立
されているが、善太郎茶屋のことはあまり話題に上がらなかったのが事実であった。
私達全員は、毎日登山や例会登山に参加することによって精神肉体の健康を維持できている
日々に感謝し、併せて益々強い絆で結ばれていくことを祈念すると同時に、創立九十五周年
を迎えた証しとして、ここに「ヒヨコ登山会発祥の地・記念レリーフ」を建立するものである。


              平成29年7月23日
               神戸ヒヨコ登山会 会長 吉野 宏
                           役員一同



神戸の登山会は再度本部を中心に次の6支部(旗振・高取・布引・一王山・保久良・唐櫃)
があり現在も多くの方々が参加されています。

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