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兵庫県劇団協議会の発足50周年記念「大正7年の長い夏」の上演案内

2019年07月29日 05時45分35秒 | 神戸情報

下記要項で表題の演劇が上演されます。興味のある方は是非、観に行って下さい。

大正7年(1918)8月12日に起きた「鈴木商店本店の焼打ち」が題材。

日時:2019年8月2日(金)14:00/18:30
       8月3日(土)14:00/18:30
       8月4日(日)14:00

場所:神戸アートビレッジセンター(KAVC)

料金:一般前売 3,000円/当日 3,500円
   中高生前売 2,000円/当日 2,500円
     ※全席自由、要予約

主催:兵庫県劇団協議会

共催:神戸アートビレッジセンター(公財)神戸市民文化振興財団

内容:大正7年(1918)8月12日に起きた鈴木商店本店の焼打ち

    題材としています。

原作:武田芳一「黒い米」 脚色:小田和夫、桜井敏 演出:岸本敏朗

リーフレット:

チケット情報:e+(イープラス) https://eplus.jp/sf/detail/3013780001-P0030001P021003

あらすじ詳細:(リーフレットより引用)

  時は、大正七年の神戸。第一次大戦が引き起こした爆発的な好景気は神戸にも未曾有の

繁栄をもたらし、巨万の富を得た戦争成金たちは花隈界隈で札束の雨を降らしていた。

一方、激しい物価高騰に市民の生活は困窮を極め、寺内内閣による有効な政策もない中、

ついに市民の怒りは頂点に達す。不穏な空気に危機感を強める県庁では、知事が軍隊の出動を

躊躇していた。折しも、巨大商社鈴木商店が米の買い占めで莫大な富を得ているというデマに

民衆の怒りは燃えたぎる炎と化し鈴木商店へと向けられる。そして事態は・・・・・

 

関連事項:

 1)城山三郎著「鼠 鈴木商店焼打ち事件」

 丹念な取材により、米騒動において長年抱かれていた鈴木商店の汚名を晴らした力作である。

 鼠とつけたのは鈴木商店の大番頭の金子直吉の俳句の号が「白鼠」であったことからか?


 2)桂芳男著 「総合商社の源流鈴木商店」ではPage112で

 鈴木商店焼打ちの根本原因について鈴木商店支配人西川文蔵は次のように分析しています。

   ・寺内内閣と反対派(憲政会)の政争

   ・社会主義者の煽動

   ・大阪朝日による「後藤-鈴木」攻撃


 3)米騒動

  大正7年7月23日、北海道への米の輸送船・伊吹丸が魚津町に寄港した時、おりからの

  米価高騰に苦しんでいた漁師の主婦ら数十人が、米の積み出しを行っていた大町海岸の

  十二銀行の米倉庫前に集まり、「米の値段が高くなるのは、県外に米を持っていくから

  魚津に米が無くなるのだ!」と、米の積み出しを止めるように要求し、このため米の搬出は

  中止されました。この事件が新聞に報じられ、米騒動は近隣の村や町、さらに全国的な

  米騒動に発展した。

  米騒動は9月まで続き、鎮圧に軍隊まで投入され、寺内内閣が倒れることとなる。

 4)大正7年(1918)8月14日の又新(ゆうしん)日報

   には米価高救済の義援金の募集の記事や神戸市役所が白米を1升5銭で外米を15銭で

   8月14日より10日間廉売するとの記事も見られます。

    

  

 

 


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