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東大寺大仏蓮弁蓮華蔵世界図と釈迦如来を中心に制作したエッチング(銅版画)作品

2014年11月17日 17時39分07秒 | 奈良情報
2014年11月12日に東大寺大仏を拝観した折に大仏蓮弁蓮華蔵世界図の動画を
撮ってきましたので紹介します。

同時に、大仏蓮弁蓮華蔵世界図の一部を題材にした銅版画の作品についても
写真紹介します。


上の動画が東大寺大仏殿内の大仏蓮弁蓮華蔵世界図です。

説明書きの解説より要約して紹介します。

大仏蓮弁蓮華蔵世界図(原寸模型)

大仏さま、すなわち盧舎那仏」の座っておられる蓮台の周りの蓮弁に
毛彫で線刻された「蓮華蔵世界図」と呼ばれる仏・菩薩像があります。
天平勝宝年間(749~757)に下絵ができたと伝えられています。

大仏蓮弁蓮華蔵世界図は大まかに言って上下二つの部分からなり、
上半分には説法図の如来像(釈迦如来)が大きく刻まれ、その左右に
十一体の菩薩像が対象的に、かつ群像として見事に描かれています。

下半分のところには26本の界線が横に引かれて小仏や宮殿が点在し
さらに下方には請花(うけばな)と反花(かえりばな)の一対になった
蓮弁が7対あって、夫々の請花には山脈や宮殿、それに小さな釈迦三尊像や
四頭の動物の頭が描かれた逆梯形などが見えます。

この複雑な図柄は「華厳経」が説く宗教的世界観を絵で表現したもので
お釈迦様が6年間の修行の末、大いなる宗教体験を得られ、無限の広がり
をもつほとけになられた時の状態が描かれています。


毛彫(けぼり)の解説

鏨(たがね)を用いて金属板に線を彫る一手法。彫金のなかでももっとも
基本的技法で、毛のように細い線を彫るところからこの名がある。
刃先が三角形にとがった鏨(しぶ鏨、毛彫り鏨)を用いる。
彫削した跡がV字状の溝となって、鋭く力のある線を表し、
またこの鏨の先を少し丸く研いだ丸毛彫り鏨は、彫り跡がU字状の溝となり、
柔らかい線を彫るのに適している。















上の6枚の写真は今期兵庫県立美術館のエッチング講座で刷った作品で釈迦如来と
2体の菩薩像を描いています。釈迦如来像光背をラミネートで色々と変化
させています。

関連ブログ
  エッチング=銅版画の最新作 on 2014-8-22

2015年9月9日のBS-TBS 22時からの高島礼子が案内する番組「日本の古都~
その絶景に歴史あり」で大仏蓮弁蓮華蔵世界図が紹介されていましたのでその部分を
追加して紹介します。


上の写真は奈良国立博物館が作成した「大仏蓮弁蓮華蔵世界図」で
28枚の大仏蓮弁にこれと同じ絵が描かれています。


上の写真は上記番組の解説で天界と人間界の位置を示したものです。
天界には26本の線の25段に悟りを求めて修業する菩薩が描かれています。


上の写真は人間界の部分の拡大図です。


上の写真は私がエッチング(銅版画)の題材にした釈迦如来周辺の全体図で左右に
11体ずつの菩薩さまが描かれています。




上の2枚の写真は2014-11-12撮影の「大仏蓮弁蓮華蔵世界図」のレプリカです。






上の写真は現地の「大仏蓮弁蓮華蔵世界図」説明版です。






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