ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

失敗してもいい

2014年02月24日 | メッセージ
「失敗したら、取り返しがつかない。」

と、多くの人が言う。

この思い込みは、だいたい子どもの頃に親から教えらる。

最初から上手くいく方がおかしい。

失敗しても、たいてい取り返しがつく。

あの発明家 エジソンの沢山の失敗は、
「こんな風にしたら、上手く行かないことを証明しているから、次は違う方法を試す」
ためだそう。

そう…失敗は成功のもと。

赤ちゃんが歩こうとする時もそうだったはず。

自転車の練習の時もそうだったはず。

なのに、何か上手くできなかった時、
失敗した時、
失敗しそうな時に
つい口出しするのが親。


失敗したら、あんなに怒られるのは、
きっと親が不安だから。

親心なんだけど…これが失敗が怖くなるもとになってしまう。

失敗しても
温かく見守ってあげられたら…。

子どもの頃に失敗した時、怒られたり、
行動する前にあれこれ脅されたりすると、

何か行動しようと思うと、不安になってしまうものです。

つい、行動しないことを選んでしまいがちです。

それを続けていると、自分のしたいことをしなくなるので、
結果、自分の人生を生きていないことになってしまいます。

人生の早いうちに気がつけばまだ、良いのですが
人生後半になって気づくことも多いもの。


ソチオリンピック。

浅田真央選手のショートでの失敗。

まさかの16位。

「あの失敗があったからこそ、最高の演技が出来た」

フリーで最高得点を記録した。

真央ちゃんの感極まる姿に世界の人々も感動した。

失敗を乗り越えたからこそ、あれほど感動したのだと思う。


ソチオリンピック閉会式。

開会式で5つ目の輪が開かないという前代未聞のハプニング。

正直、完璧主義の日本では考えにくい失敗だと思った。

閉会式であえて、その失敗を再現し.
5つ目の輪を開く演出。

難なく成功していたら、5つ目の輪が開いても、感動しなかったと思う。

失敗に触れないようにするのではなく、
失敗したからやり直したのだ。

やり直しがきくと教えてくれているようで、なぜかジーンときた。

開会式に5つ目の輪が開かなかったのは、演出だったのかとまで思えるほど。


小さい頃のことをあまり覚えてないけれど、印象にのこっていることがある。

私は、小学校低学年のエピソード。

我が家に待望の車が来て、
家族で久住に旅行に行った時、
中古のパプリカという車が走行中
くじゅうの山の坂でエンストを起こした。

家族で唯一、運転免許を持つ父がハンドルを握り、
他の家族全員で車を押した。
うーん、ヨイショと、力いっぱい何度も押して車が動き出して、
エンジンがようやくかかって、嬉しかった。

確か、ひょうが降って寒かったと思うがなかなか上手くいかず、
やっと上手くいったから
子ども心に印象に残っているのだろう。

すんなり予定通りいったことより、
ああした上手くいかなかったことの方を覚えている。


子どもに

家族に

友だちに

自分に

「失敗してもいい。やってごらん。」

きっと、その言葉が勇気と希望につながります。
コメント (2)
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