ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

「しなくていい」という優しく見える虐待

2010年05月14日 | メッセージ
あなたがこどもの頃、

お母さんの手伝いをしようとした時に


「しなくていい」
と、

言われたことはありませんか?

九州の方言で言うと

「せんでいい」

「よか、よか、せんで」

私も母親の立場では、

急いでいる時などは

つい、言ってしまう言葉。

また、母親が強くないといけないと思っていると、
自分で何とか出来ると、
強がってしまい、
こどもの手伝いを断る事も多いようです。

出来るようになりたいと、
色んな事にチャレンジするこども時代に

「しなくていい」と言われて育つと

しないこどもになってしまいます。

そのこどもは、
無意識に「何もしない」

ことを決めて

それを続けて大人になります。

何もしない大人になってしまうのです。

こどもっぽいこの大人は、本当は心の奥に、
「自分は出来ない」という自信のなさと
漠然とした将来への不安を
抱えて生きて行く事になります。

「しなくていい」

何気ない言葉も

こどもの能力を
値引きしているのです。

「しなくていい」という言葉は、
こどもが自立出来ないようにしてしまう
魔の言葉、まるで呪文のようなものです。

繰り返し「しなくていい」と言うことは、
真綿で首を絞める虐待みたい。

結果、自立出来なくなるか、
経済的に自立したとしても、
精神的には、成長しないまま、
自己愛的になってしまうでしょう。

何でもしてあげることは
真の愛情ではありません。

何かと、させてあげることこそが、愛情。

たとえ、失敗しても、
こどもが出来るようになる事を信じて
その過程を温かく見守ることが大切です。
コメント (4)
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