とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

文楽九月公演二部 玉藻前あさひの袂 

2017年09月14日 | 古典芸能
九月公演 たまものまえあさひのたもと
あさひの漢字が出てこない
日偏に義と書くんですが旧字なので本当に義なのかは不明です


一般に、「九尾の狐」の物語と知られてるのでしょうか
9本の尾を持つ金毛の古狐が、
天皇の愛妃、玉藻の前を殺してなり替わり、日本を魔界にしようとするお話
最後は退治されて、
那須の地の殺生岩になって、上を飛ぶ鳥を落とした伝説を聞いたような。

玉藻の前というのは伝説の美女がモデル。
親子の情や、愛やら権力争いなどを絡めた、大スペクタクルで
全部やるなら1日掛かりのようですが、
そこをまあ纏めた物語り(といっても4時間ほどかかりますが)

複雑な話ですが、案外わかりやすく、とても面白かったです
・・くたくたになったけど

贔屓の人形遣い、勘十郎さんが、その妖狐を遣うというので行ってきました。
久しぶりの上演で、ご本人は多分今回が自分は最後、と言われています。
「玉藻の前」と「狐」の「両面」の面を遣って、一瞬にして顔だけが変化するのですが、
じっと見てても、途中が見えなくて、すごい。
中国の「変顔」のような(仕組みは違います)

最後の「殺生岩」の場面では、
狐が、次々に座頭や娘、雷などへ化けて踊るのが
面白かったです。
頭と右腕の主遣いは一人で、左手と足遣いがどんどん変わるという
方法での早変わりです。
男役、女役両方の名手ならではです。

歌舞伎にしても面白そうです
玉三郎がピッタリだけど、菊之助もいいなあ

とりあえず簡単なレポですみません

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2 コメント

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Unknown (kaz)
2017-09-22 12:57:23
文楽…相変わらずお詳しいですね。
私は、9月の吉右衛門、ついに見に行けなくて、がっくりしています。見たかったです。
菊之助は、素晴らしいけれど、10月の新作はどうでしょうか…
kazさん (ちーた)
2017-09-23 21:17:06
文楽の観始めは、歌舞伎と同時でけっこう昔なのですが、そう多くは観てないんですけどね。
悲惨な話も様式美に変わって楽しめますよ
上手にお伝え出来なくて残念です。

9月の秀山祭はパスしました。
個人的に見たい演目がなくて

10月も今のところ申込んでなくて、多分パスかと・・
意欲的な菊之助を応援したいんですが、正直新作は苦手で。
玉三郎の舞踊だけは魅力なんですけど

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