とことこ日記~リタイアな日々

透析しながら、歌舞伎に映画、コンサート。
日々に感謝しながら、おまけの人生楽しみたい。

四月大歌舞伎夜の部

2017年04月19日 | 古典芸能
一、傾城反魂香(けいせいはんごうこう)
   土佐将監閑居の場

腕は良いものの、うまくしゃべれないことのために、名字が許されない絵描きと
勝気に夫を支える妻の物語。
文楽で観たことがありました

吉右衛門の熱演が、すばらしいものの・・
今や多分使われない言葉、どもりとかかたわとか、そういうのに引っかかっていると
古い話は上演できなくなるので、難しいです。

そういえば昔はどもる子けっこういたように思います。
父が子供の時そうだったと言っていたような。
最近見ないということは、治療とか練習とかで治せるようになったのでしょうか。


なにはともあれ、菊之助の美しさにはただ感動。
今回花道に近いところだったんですが、体系から完全に女性
顔が本当に美しい。もちろん声も最高

吉右衛門と菊之助は夫婦というより親子に見えちゃいますね
単に芝居としては、雀右衛門あたりがしっくりくるかも


二、桂川連理の柵(かつらがわれんりのしがらみ)
    帯屋

上方歌舞伎の名作とのこと。
年の離れた設定とはいえ、藤十郎と孫壱太郎が恋人を演じるというとこが
歌舞伎らしいです。
藤十郎が入りも戻りも花道を使っていて、元気なとこを見せてくれました。

染五郎が嫌味な悪役を良い感じで勤めてます。
上方仕様にアクセントとして面白い。


三、奴道成寺

立役が道成寺を踊る趣向の代表作とのこと
猿之助が器用に踊ってました。面の使い分けの踊りとか。

やっぱり、綺麗な女方のが好きだなあ
玉三郎と菊之助の二人道成寺、夢のようだったなあ・・



ともかく今回はあまり疲れなかったので良かったです
気楽に見られる演目が多かったよう。